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映画レビュー ~POV映画実際何がおすすめなん?特集~

CULTURE, LIFE STYLE

15、6年ぐらい前だと思うが「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が話題になり、そっから、「パラノーマル・アクティビティ」「REC / レック」がシリーズ化されたりと話題になったPOV(手持ちカメラのワンショット主観映像)作品。 とりあえず手持ちカメラで幽霊かUMA追っとけばいいみたいな雑な映画は、それ以降山ほど公開されている。 一時追ってましたが、大体、仕掛けやストーリーも一辺倒で、途中で眠たくなって寝るパターンがほとんど。 というあたりで、ほな改めてそん中でも、あれはまー面白かったんちゃう、という作品をピックアップするとしたら何があるのだろうかというあたりでチョイスした3作品。 手ブレカメラで酔いそうな人は洗面器用意してまいりましょう。

コンジアム

監督 チョン・ボムシク
製作 韓国
2018年公開
94分

ラストの絶望感が一番素敵
ストーリー

YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネルホラータイムズが一般から参加者を募り、コンジアム精神病院への潜入取材を敢行し、それをライブ配信することに。 集まったのは主宰者ハジュンをリーダーとする7人の男女。 恐る恐る院内に足を踏み入れた一行は、次々と不気味な現象をカメラに収め、ハジュンの思惑通りアクセス数を順調に伸ばしていくのだったが…。

TOPICS
  • YouTube配信で広告収入狙って、てのが現代的
  • 廃病院舞台ってのが、安定の全世界共通感
  • 伏線も一応回収
  • 事件前にいい感じにパリピにはっちゃける若者も素敵
  • ストーリーの緩急も素敵
  • ずっと同じテンションでなくて、見れる
  • おねーちゃんは割と可愛かったように思う
  • ヒロインだから! 主人公だから! みたいなご都合主義なし
  • フラットにそれぞれの立ち位置で恐怖にハマる感じも素敵
  • 基本は出るぞ出るぞ、出た〜! 感
  • 脱出できそうでできへん
  • あぁ無限ループ
  • 壁の文字変わってるやん
  • そもそもライブ配信されてたん?
  • え、どっから遡ったらええねん
  • 強めにいいますがラストの絶望感が一番素敵
個人的感想

この廃病院は、世界7大恐怖スポットだそうです。 あとの6つも気になるが、そもそも誰が決めてんという点も気になります。 単純に心霊現象に襲われて、ぎゃーって内容ではなく、張られた伏線回収して、あれ、どっからが心霊現象なん? え、これもなん? そもそも現実ちゃうんけ、嘘ーん、って中、いい感じにエンディング迎えます。 心霊が絡むとジャパニーズホラーあるあるな、どっちかってと、読め読めな展開とびっくり箱、お化け屋敷感ありありな感じにはならず、最後まで楽しめます。

「どうせ主人公は、、、」「どうせヒロインは、、、」みたいなご都合主義ファックなホラー映画好きにおすすめ

エビデンス -第6地区-

監督 ハウィー・アスキンス
製作 アメリカ
2012年公開
76分

ラストの色々ぶちまけたれ!的、雑な20分ぐらいがほんまに最高
ストーリー

映画学校のライアンは、彼の友人ブレットのヒューマン・ドキュメンタリー映画を撮ろうと、彼と女友達2人を誘い、RVレンタカーを借りてロス郊外の山奥へキャンプへと連れ出した。 キャンプ初体験で慣れぬアウトドアライフにブレットは不満をいうが、その様子を茶化して楽しむライアン。 が、その夜森の奥から聞こえる不気味な呻き声を耳にする。 さらには、翌日渓谷で謎の黒い生物を目撃。 不安に駆られ始めたブレット達は、もう一晩泊ったら帰ろうと言い出すが、その晩、彼らのテントを謎の野獣が襲ってきた。 慌てた4人は、車に逃げ込みその晩は事なきを得るが、翌朝目を覚ますとブレットの姿が無い。 ブレットの帰りを待つ3人であったが、夜を迎え事態は急変する。

TOPICS
  • 大体男女でキャンプいくと、もめます
  • ポロリもあるよ
  • あのシーンいるんかな
  • しかも大体は無理やり連れてこられた人混ざってます
  • んで痴話喧嘩はお手の物
  • ボロボロになって、やっぱしアイラビューの時は時すでに遅し
  • 「山」「キャンプ」→ 大体UMAに遭遇
  • UMA出現率高過ぎちゃうけ
  • いや、ちょっと待ってUMAってわけでもないのか
  • ナマケモノ?
  • チューバッカ?
  • あ、答えは教えてくれへんのね
  • そう、説明などまるでない
  • とりあえずエンドロールまでみっちり
  • キャスト感情移入全然できへんくて無で見れます
  • そしてラストの「ハッハー、全部ぶっ込んでやったぜ!」感、最高
個人的感想

とりあえず、ドキュメンタリーとるんだかなんだかよーわからんが、若者男女4人でキャンプ行って云々してたら、くるよね、謎のキャンプ襲撃。 そして、あれ〜あの生き物なんじゃろ、、って、こっち来たぁああああああああああ。 そっから、あれ? ゾンビ? ガスマスクの軍人? 何気に、おねーちゃん死んでる〜!!! みたいな流れからの、逃げながら、よーわからん化物に襲われまくりのラストは映画史に残る雑な感じで最の高。 序盤1時間ぐらいで辞めそうになる人9割だと思いますが、お願い、あともちょっとだけ頑張って! と、声を大にして言いたい、雑なラストが待っています。 ちなみに「エビデンス-全滅-」って映画も検索すると出てきますが、あっちのがよりひどいのでおすすめしません。 どっちもどっちとか言わんといて!

パニック映画って見てる方もパニックになってなんぼよねと思う今日この頃である。

Exists(イグジスツ 遭遇)

監督 エドゥアルド・サンチェス
製作 アメリカ
2014年公開
100分

いわゆる所のビッグフットPOV「俺たちだって感情あるねん!」感
ストーリー

テキサスのビッグ・シキット国立保護区にやって来た5人の若者が、夜の林道を車で走行中に何かをひいてしまう。 周囲を確認すると血の付いた動物の毛が車に付着していただけで、ほかには何も見つからなかった。 ところが、無事にコテージに到着してほっとしたのもつかの間、夜が明けると、人間でも動物でもない何者かが次々と彼らを襲い始める。

TOPICS
  • ビッグフット的生き物すぐ出てきます
  • 理由はネタバレですが、おかげでめっちゃ凶暴
  • ついでに走るんめっちゃ早い
  • ロードバイクで逃げようとしてもダッシュで追いつかれます
  • 若者たちはどんどんぶっ殺されます
  • だって、僕たちだって必死(by ビッグフット)
  • 逃げようとする若者たちと
  • 逃すまいとするビッグフットの攻防
  • チラ見されるビッグフット
  • 物音と鼻息だけ聞こえるビッグフット
  • もうちょっと戦い方あるんちゃうんはさておき
  • 姿を現すビッグフットは、素敵毛むくじゃら
  • 全貌見えると色々半減
  • にしても、あんだけ破壊しまくる凶暴ビッグフットもレアかもしれん
  • だってちゃんと理由あんねんもん!
個人的感想

POVといえばの、エドゥアルド・サンチェス監督。ブレアウィッチプロジェクトの監督です。 ブレアウィッチといえば、個人的に、その昔クリスマスに当時の彼女と見に行き、終わってからしばらく沈黙を貫かれた思い出があります。 POVといえば、「臨場感」「酔うし」「気持ち悪いし」といった素敵三拍子に気を取られがちですが、そこに思わぬストーリー性入ってくるのは、監督が撮りたかったPOVの形なのだろうか。 といって、割と読める内容ではありますが。 あ、そんな終わり方するのねという、みょうにエモーショナルなエンディングも、ブレアウィッチとは対照的ではあります。 なんしかし、結構スリリングやし、テンポもいいし、なので、さくっと見れるかと

彼女に最新POVといえば、これだぜ、とドヤ顔で見せたら、ラブラブになる事必死です(願望)

3つ通して所感

POVといえば、「クローバーフィールド」「トロールハンター」とかも個人的には推し推しですが、ちょっとベタすぎる気がしたので避けてみました。 トロールハンターは、ビッグフット枠か何かで、また載せたい。それにしても、手軽に臨場感出せるしで、「悪魔もの」「UMAもの」「心霊もの」「エイリアンもの」と、様々なジャンルで大量生産され気味なPOVですが、サンチェス監督が、使用権とか持ってたら、また話は違ったんやろなーとか思ったり。 アイデア一つで成功の道はあるんだぜ、って当時はロマンを感じたものです。

韓国のホラー・サスペンス映画は、日本のそれの数倍秀逸な気がする。 日本のそれが、よーわからんアイドルや芸人で製作費ケチってるからかもしれへんが。 感動系の映画になると、途端にスッカスカになりますが、この手のカテゴリの韓国映画はとても面白いです。 この三作品だとエビデンスが一番マイナーな気もしますが、何度もいいますが、ラストがドリフのセット崩れるエンディングばりに、はっちゃけててめっちゃ愉快。 イグジスツは、散々作られてきたビッグフット作品で、割と収まりええ作品な気もするので、おすすめですたい。