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映画レビュー ~宇宙人来た “後” の世界を描いた映画シリーズ「第9地区」「囚われた国家」「モンスターズ」

CULTURE, LIFE STYLE

いきなり余談ですが、その昔アメリカで公開される宇宙人系の映画は、その時の社会情勢によって、内容が友好的だったり敵対的だったりするという噂があったが、あれほんまなんかな。 そんなことより昨今は中国資本入りすぎて、クソおもんなくなってるハリウッド映画市場をどうにかしてほしい。 はい、余談です。

というわけで、みなさんあけましておめでとうございます。 今年も誰が読んでるのか謎すぎる気持ちで、なんとなくテーマ設けて映画レビューしてまいります。 今回は、題して「宇宙人来た “後” の世界を描いた映画シリーズ」宇宙人がきたぜ! どうするよ! 的映画は結構ありますが、ここ数年(気持ち10年ぐらい)は、「はい、来ました、ついでに侵略されました、意外と仲良くやってます」とかとか、 “その後の世界” を描く作品も時々見かける事が多くなってきた気がします。

その中でも、割とお気に入り3作品のご紹介。 誰もが思春期に一度は経験したであろうUFOとの交信会経験を思い出しつつ、レッツリトルグレイ!

第9地区

監督 ニール・ブロムカンプ
製作 アメリカ
2009年
111分
配給 ワーナー・ブラザース映画、ギャガ

どメジャーですが、ええもんはええ
ストーリー

ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。 攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。 彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが・・・。

TOPICS
  • よーできてます
  • エイリアン映画って事ですが
  • 滲み出る社会問題感
  • メジャーとマイノリティ
  • アパルトヘイト
  • 難民問題
  • 肩入れして自分ごと化する事で変わる感情
  • 心当たりあるよね〜
  • 後半はアクション映画感もあるよ
  • 社会問題感をそこはかとなく出してくるのが悪くない
  • ハッピーエンドなのかそれどうなんというエンディングも素敵
  • エイリアンの造形はもっとグロくてもよかったんですが
  • キャットフード食うエイリアンってのがコミカルでもあるよね
個人的感想

社会問題感がちょっと匂う感じと思ってたが、監督よーみたら南アフリカの人やし、はなっからバリバリの社会派映画なんでしょうね、きっと。 失礼しました。 日本では馴染みあらへんけど、難民問題や、黒人問題を裏テーマ(もはやメインテーマ)に感じる細部の表現。 あと、割と主人公の見せ方が印象的。 前半、ひでえ主人公で全然感情移入できへんのが、後半には、すっかり真逆の印象を持っている、この辺は見てて不思議な印象を受ける面白い映画でした。 エイリアンが頭ええのかそうでもないのか、時々「?」ってなる感じや、キャットフードめっちゃ食うしすんごい武器開発するのに、マフィアにええように利用されてたりと、妙にコミカルな設定もあり、ただシリアスに持っていく感じでもないのテイストも良かったです。

真面目に映画好きな人にもオススメできます。

囚われた国家

監督 ルパート・ワイアット
製作 アメリカ
2019年公開
109分
配給 キノフィルムズ

そうなんかな、そうなんかなと先読みしてまう既視感
ストーリー

地球外生命体(エイリアン)に侵略された2027年の地球。「統治者」と呼ばれるエイリアンの管理下に置かれ、支配されたアメリカでは、全市民の身体にGPSが埋め込まれて死ぬまで監視され、ルールを破った者は地球外に追放されるなど、過酷な監視社会が到来していた。 貧富の差が拡大して街が荒廃するなか、自由を取り戻すためひそかに結成されたレジスタンスグループが、市内スタジアムで開催される「統治者」の団結集会への爆弾テロを計画するが・・・。

TOPICS
  • エイリアンの造形新しい
  • 山嵐みたい
  • 宇宙船の造形とぬるっとした動きも素敵
  • 岩みたいで斬新
  • 出演者・監督よーみたら著名な人多め
  • 圧倒的なエイリアンの前に「統治者」として崇める感じがブラック
  • 右にならえなるよね
  • とりあえず出てくる俳優さんが全員素敵
  • だがしかしストーリーはあるある
  • そこまで斬新さはおまへん
  • が、ちゃんと最後まで楽しませてくれます
  • それにしても2027年て割とすぐ
個人的感想

マイナーな映画と勝手に思っていたら、猿の惑星ジェネシスの監督やったり「クローバーフィールド10レーン」のサイコなおっさん役の人や「死霊館」のおねーちゃんとか、なんか見たことある人多数なので、そういう映画のようです。 レジスタンスの連絡の取り方もなんかスパイ感あってかっこええし、誰までが味方なのか、みたいな探り合い感もそこそこ緊張感あって面白かった。 ラストはお涙頂戴感に行っても良かったけど、そうならず終わるのも素敵。 結論、斬新さはあらへんけど、最後まで楽しめるよーできた映画でした。

たまに王道のメタル聞いて、プレイヤーのスキルに妙に説得力持たされる感じ

モンスターズ / 地球外生命体

監督 ギャレス・エドワーズ
製作 イギリス
2010年公開
94分
配給 クロックワークス

ロードムービー感のある空気感と映像を楽しむ映画かね
ストーリー

太陽系に地球外生命体の存在を確認したNASAは、探査機でサンプルを採取したが、大気圏突入時にメキシコ上空で大破してしまう。 それから6年後、モンスターたちの襲撃で大きな被害を受けるメキシコでスクープを狙うカメラマンのコールダーは、けがをした社長令嬢サマンサをアメリカ国境付近まで送り届ける命令を受けていた。

TOPICS
  • おねーちゃんはかわいい
  • おにーちゃんもイケメンの類
  • 全体的に地味です
  • そりゃ賛否の「否」の意見ネットで見かけるわけで
  • いわゆる所のロードムービー
  • 割とだらだらしてます
  • エイリアンとのコンタクトは主にあらず
  • エイリアンは余りフォーカス当たりません
  • セリフ少なめ
  • 風景美しい
  • ぼーっとしてる絵がなんかいい
  • 音楽馴染みよし
  • 展開は激しくなし
  • どっちかってと恋愛映画でええんかな
個人的感想

ギャレス・エドワーズ監督と言えば、ゴジラファンのハート鷲掴みでお馴染みの海外版ゴジラ(2014)の監督だったりします。 確かこの作品でゴジラの監督にも抜擢されたような。 日本にも、この手のなんとなく恋愛がテーマにありつつ、ふわっとロードムービー的に展開する映画あると思うが、演技なのか演出なのか脚本なのか、割と見れます。 日本国内のレビューとかは割と辛辣なんよく見かけますが、まぁネットの情報がメジャーな意見と捉えるのは前時代すぎるんで気にしなくてええか。「エイリアンがすでにいる」前提ですすむ日常は、日常が日常じゃなく割と新鮮。エイリアンは、確かに大して出てきゃーへんが、必要なところでは出てくるので物足りなさもあんましあらへんだなー。 ちなみに本作品は続編がありますが、そっちはマジでおすすめしません。 なるほど、テイストは近くても、一歩間違えればこうなるのね、というだらだらした仕上がりになってます。

仕事忙しかった週の金曜夜に、一人でぼーっと寝る前に見る感じ

3つ通して所感

エイリアンという「人間とは違う生き物」との共存や支配をテーマにすることで、現代社会になぞらえてみることもできる不思議な内容。 経てして、同じ人間でありながらも「別」として、誰かを捉えて、まるでエイリアンに接するように、我々は思考停止していないだろうか、とか真面目な事も珍しく考えてしまうぐらいには面白かった作品達。 とかゆうてますが、やはり妙な造形の生き物出てきたらテンション上がりますよね〜。 と結局のところ無邪気な感想にとどめておきたい気がします。 3作品共通するのは、素人意見でいうと「見せ方」「役者さん」が素敵だったってあたりで、結局のところ映画ってそういうことよねと思ってしまいますねぇ。


マドナシ ライブ予定

2022年2月26日(土)@ 京都 UrBANGUILD

『キツネの嫁入りpresents スキマ産業 vol.52 – dry river string 7inch × キツネの嫁入り 5thALBUM W release party』

アコースティックを基調、京都を中心に活動する「dry rver string」「キツネの嫁入り」両バンドのリリースを記念とした2マンイベント開催決定。
dry river stringは11年ぶりの7inch、キツネの嫁入りは、活動15周年記念5thALBUMリリースを記念し、感染対策を徹底した上で早めの時間から京都は木屋町UrBANGUILDにてリリースイベントを開催。dry river stringのフォーキーかつ静かにエモーショナルなサウンドとキツネの嫁入りのプログレッシブでジャジーでもあるサウンドの共通点はあくまでアコースティックで歌を基調としている点、が、まるで違うアプローチの両サウンドは寄り添うようでもあり突き放すようでもある。両極端のようで隣り合わせのようにも聞こえる、そんな特別な時間を黄昏時のアバンギルドで堪能しましょう。

  • 日時: 2022年2月26日(土)開場 17:00 / 開演 18:00
  • 料金: ADV ¥2,500 / DOOR ¥3,000(+1Drink)
  • 出演: dry river string、キツネの嫁入り
  • 会場: UrBANGUILD(〒604-8017 京都府京都市中京区材木町181−2 ニュー京都ビル3F)

ご予約・お問い合わせ
【UrBANGUILD】 TEL 075-212-1125 WEB MAIL
【マドナシ】 MAIL

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・入口で手指の消毒、及び検温にご協力をお願いします。ご来場の際は、ご自身の体調にも留意してください
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・場内禁煙とさせていただきます