様々な視点で情報を発信するカルチャーマガジン

  1. HOME
  2. ART
  3. MEXICANA
ART

MEXICANA

ART, CULTURE, MUSIC

Tacosにハマっていまして。(笑)
「一見さんお断り」の本場メキシコで修行された方のお店が大阪は東心斎橋にあるのですが、ホントに旨いのですよね。
残念ながらお店の名前はお教えできないですが写真だけお裾分け(写真の男性はオーナーではありませんので)

Tacosのみならずメキシコは私ら世代には割と身近な国の1つだと思います。それは以下の2つが理由でしょう。

■ ルチャリブレ(スペイン語=プロレス)
メキシカンスタイルで大衆芸能でもあり格闘技であり、その技の多彩さと覆面を被るレスラーが特徴ですね。古くはアステカ文明からの名残があると言われ、覆面のデザインも其れを彷彿されます。私らが幼い頃に見たプロレスでもルチャリブレは大変人気がありましたよ。

■ 1987年に話題になった映画「ラ・バンバ」
若きロックスター “リッチー・ヴァレンス” を題材、そして主題歌の「ラ・バンバ」は全米NO1になり世界中で話題になり、この主題歌を演奏したロス・ロボスを皮切りにテックスメックスが脚光を浴びたのではないのでしょうか?

冒頭のオリジナルTacosとは別にテックスメックス料理も話題になりましたよね。
大阪は中崎町商店街にテックスメックス料理で評判だった「LABAMBA」と言う店にも良く足を運びました。(かなり前に移転してからはどうなったかは知りません)

かつて「ラ・バンバ」があった中崎町商店街

因みにテックスメックスはテキサスとメキシコを短く略した言葉でしたね。

さて、このメキシコは紀元前2万年ころには人類が居住し紀元前1300年頃にオルメカ文明、その後マヤ文明とかなり古くから様々な学術知識(特に天文学は正確な太陽周期を認識していたのは驚愕です)が存在しその起源は謎めいていて、ミステリアスな存在でもあります。マヤ文明、アステカ文明の時も人々の食生活を支えた食文化が実はTacosなのですよ。(Netflixでドキュメントがあるので興味のある方は観てみて下さい。)

タコスのすべて|Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
https://www.netflix.com/jp/title/81040704

こんな古くから文明と伝統があり、さらにはスペインによる侵略の影響で文化も様々と混在しているメキシコは音楽、舞踏、そして人々の生活風土を描写したグラフィックは非常に魅力的なのです。20世紀にヨーロッパの印刷加工技術がこの国にもたらされ雑誌、新聞等で広範に流通され大衆の隅々まで行き渡っていきます。このグラフィックは観光産業に用いられたパンフレットをはじめカレンダー、マッチ箱のカバー、雑誌には自然美や風土などの素晴らしさを伝える役目を果たしています。かつては粗悪な印刷と低俗なアートとされていましたが短命出版物収集家により価値が上がり、このグラフィックアートの持つ優れたセンスに眼を惹かれる人は少なくないでしょう。

ジム・ハイマンの編集による ★ICONS(ビンテージ・グラフィック集)の中の「MEXICANA」の写真にはそんなかつて存在したモノがありますので数点紹介させて頂きます。是非Tacosを片手にメキシコジャズの巨匠ティノ・コンテレラスを聴きながら眺めて頂ければ尚良いかと思います。メキシコ行きたくなってきたでしょう?

参考文献:
「メキシカーナ 」ビンテージ・グラフィック集(★ICONS )|ジムハイマン編集
https://www.taschen.com