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差押えを待つ日々 / 続・密やか式(第三回)

ART, LIFE STYLE

どうもボクです。
コロナ禍がまったく収束しないまま、さらに感染者の増えつつあるこのごろ。

マスク会食だとか「5つのナントカ」だとか自助努力の方法ばかりお知らせされたところで、どないせえちゅうねんて感じですが、そんな中、大阪市から「5年前の法人税払ってないよ、今月中に払わないと差し押さえに行くよ」っていう脅迫状が先月届きました。

1年ちょっと前から神戸でサラリーマンをしているボクですが、それまでは長いこと大阪でデザイン事務所というものを経営していました。経営とゆーても社員はいなくて自分ひとりの事務所ですが立ち上げの時に株式会社とかにしてしもたもんだから、会社法が変わるタイミングで株式会社から有限会社に変わったものの流れでずっと法人としてやっておりました。個人事務所なら赤字は赤字でいいんでしょうけど、法人の場合は赤字でも均等割の法人税を大阪府と大阪市にそれぞれ納めなければならず、事務所を地元・神戸に移した時点でどうやら法人税の支払いをぷーしてたようです。

神戸に引っ越した時点で法人はいちおう休業状態にして(税務署には休業届けを出したはず)、法人の売上は0、法人として借りていた融資やら借金の返済のみを代表の自分が個人として行うという形になっていたので、以降の法人税の納付は免れていたので菅(あ、図らずも現総理大臣に変換されてしもた。なにせ「清と濁」と打とうとしたら「生徒抱く」と変換するようなアホなPCだからな)、大阪時代の最後の年の法人税を支払っていなかったようです。そういえば、引っ越し当時に大阪府からは税務署の職員が引っ越した後の元事務所があったビルに訪ねてきたり、銀行口座が出納差し止めの措置をされて府税事務所の窓口まで納付に出向いたことを思い出しました。

府の法人税は均等割で確か2万円ほどだったと思うのですが、たった2万円のために税務署員の方がわざわざ事務所や銀行窓口まで足を運んでいろいろと時間と労力を使われていることに驚いて申し訳ない気分になると同時に、そのコスパ度外視の熱意と微少な額でも許さぬ燃えさかる職務意識に頭がさがる思いでした(よっぽどヒマか…とか、もっとでっかい脱税案件あるやろーとかは決して思ってません!)。

さて、大阪市の方も5万円ほどの額ですが、毎月の給料を家賃と生活費に充て、多重債務の返済に追われて汲々としたコロナ禍の日々に、5年前の未納金を今さら督促されたところで、あらそうでしたかスンマセン、とひょいと払えるわけもなく、さてどうしようかと困った状況になっています。国民として、かつては法人として事務所を置いていた大阪市民として一刻も早く納付したい気は満々あるので菅(あ、また)、いかんせん貧乏で明日の食費にさえ事欠く現状で過去の過ちを正すために餓死してしまっては元も子もないではないかという思いもなきにしもあらず、脅迫の期限が20日以上過ぎた今、ただただ戦々恐々として差し押さえを待つ日々を過ごしています。自分の持ち物で5万円の差し押さえ物件になるとしたら何かなあーと部屋の中を見渡しながら。

ええ感じの写真作品とか写真集ならいっぱいあるんだけどもなあ…。税務署で買い上げてくれるようにお願いしてみようかしらん。

(とか、呑気なことゆーてますが、こんなん公に書いていいんかしらん…)