音楽とスポーツ / 或るベーシストの思考回路 ⑥
皆さん、こんにちは。ベーシストの泉です。
前回のコラムは、音楽と料理の関係性について書きましたが、
今回は、音楽と色んなジャンルの分野との関係性や共通点について書きたいと思います。
実はミュージシャンは、ジャンルの違う分野にそういう部分を見出しては、自分に反映したいと日々思っているのです。 僕だけかもですが、、、
音楽とスポーツの関連性
まずは音楽や芸術と分野外のスポーツとの関連性について。
スポーツは、その実力~スキルを勝ち負けやタイムで競い順位を争うものですが、音楽には有名な米グラミー賞など年間の最優秀作品を決めるものとか、過去の作品の総売上の順位付けや人気投票などでしか競い合うステージは他にはありません。
そういった部分の共通性は無いのですが、特に個人競技には音楽でも “ピン” で活動する、弾き語りのシンガーソングライターや、ソロ演奏の楽器プレーヤーに通ずる部分が多いと思います。
スポーツでは、一人で一発勝負のリンクに立つフィギュアスケート選手や、一対一の勝負であるテニス選手などの自分のメンタルとの戦いに共感を覚えます。
先日も、豪オープンで大坂なおみ選手の3回戦での彼女の自分の中でのメンタルとの戦いには感動しました。
瀬戸際まで追い込まれて、そのプレッシャーから自分に打ち勝ち逆転勝利!
そこに彼女の精神的な成長が伺えました。
一人で舞台に立つピンミュージシャンも、自分との戦いです。
お客さんの前で演奏する緊張やプレッシャーの中で、調子が悪かったりミスしたりした時に “心が折れないようにする事” が、何より自分の表現を妨げない事なのです。 自意識が過剰になると返って自滅する事もよくあります。
メンタル的に自然体を保つ、自分にプレッシャーを与えすぎない、という部分は全く共通すると思います。
勿論団体戦の選手も同じ事が言えますが、一人でその舞台に立っている選手に共感を覚えます。
さて、芸術の中で音楽と近い分野は何でしょうか?
アートという部分では沢山の共通点があると思います。
絵画と音楽
文学と音楽
演劇と音楽
特に文学と演劇に共通するのは、現実社会と比べての作品のリアルさ、というテーマがあると思います。
「リアル」というイメージは、美術の中にもありますね。
音楽はそういう現実とのリアリティーを考えるのは歌詞の部分ですね。
特に映画や演劇のセリフと、歌詞は共通する部分があるかもです。
セリフも歌詞も必要以上に説明過多になっては、良く無いですね。
なかなか深い部分なので、色々探ってまた次の機会に書きたいと思います。
では、また次回お会いしましょう!