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この秋絶対に見逃せない5人の個展をご紹介 ①

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今回は、この秋絶対に見逃せない5人の個展をご紹介したいと思います。

素晴らしいアートの数々に是非触れてみてください。

confinement art – 自粛 創造の45日間 – / 小川 貴一郎

まずご紹介したい芸術家さんは 小川 貴一郎 氏。

自身の鋭い生気をぶつけ、その魂を作品の中に閉じ込めるかのように作品と向き合い表現されています。

作品と真剣に向き合う彼の作品からは激しいエネルギーとパッションを感じると同時に静かなエネルギーを感じ、静と動を兼ね備えた作品に感じます。

そして、芸術家とは何か、芸術とは何かという事を観る側に訴えかけているかのように…。

今回ご紹介させて頂きますパリに拠点を移す前の最後の個展では、ファッションとアートを一体させた作品を展示されており、アートを通してファッションとは何かという視点からも楽しめる展示会になっていると思います。

是非ご覧ください。

展示概要
“confinement art” by Kiichiro Ogawa

緊急事態宣言が発令された4月7日から、解除になった5月21日の45日間、誰とも会わず一歩も外に出ず、毎日一日一作品を描き続けた。

TV はネガティブなニュースばかり、SNSでは国の政策への批判や、他人の責任にしたがる話題ばかり。ネガティブなエネルギーはすぐに浸透する。だから人と関わることを断ち切って、全て自分と向き合った。毎日の生活にいかにクリエイティビティが必要かを感じる。監禁状態の中、クリエイションが体内を駆け巡り、とても充実した楽しい時間となった。他人や社会との関係性を価値基準とする相対的幸福感を一切排除する事ができ、非常に健全な精神状態を保つ事ができた。自分と向き合う事で、絶対的幸福感が何かをはっきり と感じ取る事ができた。

– 芸術家とは、自分の中から生み出されたものでしか、自分を守ることはできないのです。- 小川 貴一郎

In the 45 days from the time the state of emergency was announced on April 7th, to the day it was lifted on May 21th, Kiichiro did not set foot outside of his house and did not meet anyone. He just spent his days drawing one work after another.

The TV was filled with negative news; social media was bursting with criticism towards the government’s measures and with complaints about others. We were saturated with negative energy. That’s why the artist cut off his involvement with other people to stay only within himself. He realized that we need lots of creativity in our daily life. During the confinement, Kiichiro said that creativity ran through his body, which was a very fulfilling and enjoyable experience. By eliminating the search for pleasure through relationships with others and society, he was able to maintain a very healthy mental state. By facing himself, he could clearly feel an absolute sense of happiness.

‘An artist only can protect himself by what he created by himself.’ by Kiichiro Ogawa

期間 10月20日(火)
– 11月08日(日)
会場 神戸ファッション美術館
〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL 078-858-0050
時間 10:00 – 18:00 (月曜休館)
入場 無料
共催 JACKIE&PARTNERS LLC、神戸ファッション美術館
お問い合わせ JACKIE&PARTNERS合同会社
CORROSION (溶食形態) / 中西 學

続いてご紹介したい芸術家の方は、1980年代に「関西ニューウェイブ」の中でデビューされて以来、巨大な生命のエネルギーを感じさせる作品を数多く制作されてきた 中西 學 氏。

彼は、ロック音楽や都会の騒音、自然現象など音をテーマに創作されており、1990年代以降は宇宙や、生命、時間、空間などをテーマに展開されています。

私たちは普通「もの」や「物質」それらをかたいもの、動かないもの、つまり生命のないものと考えています。

石や土、樹脂、あるいは切り離されて生命のない木材や布や紙などのことです。

芸術、美術のおもしろいところは、このような生命のない「もの」を使って生命のあるものを表現できる事にあります。

中西學さんの表現される作品からは大きな生命力、エネルギーを感じることができます。

作品は『変化する現象』のひとつの「溶食」を主題に制作したもの。

作品から伝わるエネルギーを体感しに是非生で見て頂きたいと思います。

展示概要
中西 學 溶食形態
CORROSION by NAKANISHI,Manabu

ここ近年の作品の延長線上として新たに取り組んだ平面の「White Caveシリーズ」を中心に立体も含む27点発表。

作品は『変化する現象』のひとつの「溶食」を主題に制作したものである。

それは具体的な場面や形態ではなく、作者の解釈による創造の世界であり、自然(エネルギー)と私たち人類との交感(コレスポンデンス)を表現している。

期間 10月26日(月)
– 11月7日(土)
会場 天野画廊
〒530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル2F
TEL 06-6364-9784
時間 11:00 – 19:00(土曜17:00まで)日曜休み
入場 無料

*この秋絶対に見逃せない5人の個展をご紹介 ②へ続く

この秋絶対に見逃せない5人の個展をご紹介 ②