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アフリカンジャズ

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アフリカの音楽といえば、レアグルーヴ世代やDJにはアフロビート、アフロファンクなどが人気高いですよね。 自分もいっとき激ハマりしてレコード掘りまくった時期がありました。 黒いアフロファンクやアフロジャズなんか大好物ですね。 ジャケ買いしてポンコツ盤引くことの方が多かったですが・・・笑 まぁそれもレコ掘りの醍醐味ということで楽しんでますが。

さて、黒いアフロといえば、アフリカ音楽にブラックミュージックを注入したスタイルを確立させたナイジェリアの Fela Kuti が有名。 今では世界的に広がり、現行アーティストにおけるアフロミュージックはここ日本でも盛り上がってきてますね。 ヨーロッパでもUKジャズシーンなんかではアフロの要素をふんだんに取り入れるなど特に盛り上がりをみせています。

アフリカンジャズ

今回紹介させていただくのは、アフリカンジャズ。 欧米人や日本人によるものではなく、アフリカの血が通ったアフリカ人が創り出すオリジナルジャズ。 そこで奏でるリズム、メロディ、グルーヴは特別なものがあります。 沖縄民謡とアフリカ音楽は個人的にどこか通ずる郷愁感みたいなのがあって、その土地に深く根を張った土着な音楽であり、現地特有の伝統楽器を用いたジャズが雄大なアフリカの大地へと誘ってくれる。 そんな素晴らしい音楽がたくさんあるんです。

アフリカを代表する楽器といえば一般的にジェンベ等などの太鼓系をイメージしますが、他にも多種に渡る伝統楽器が存在しています。 マリンバ(木琴)なんかもそうですね。 Manu Dibango によるマリンバ作品もGoodです。

Manu Dibango / Bande Originale Du Film Ceddo

Abraham Dumisani Maraire / Mbira Music of Rhodesia

個人的には一番ジャズとの相性が良い楽器といえばジンバヴエのムビラ(親指ピアノ)でしょう! カリンバと音も形も似てますが違う楽器です。 ややこしですね(汗)まぁどちらも癒やしと安らぎで非常に心地良い音色です。 こちらは古くからムビラの名手による一枚。 これはもはやジャズです!

Jacaranda Muse / September Sun

現行アーティストのムビラ物の中でも特に惹かれたのがこの方達。 ジンバヴエ出身の4人組による Jacaranda Muse 。 活動拠点がロンドンということもあり近年のUKジャズの匂いを漂わせつつ、根っこにはジンバヴエの土臭さもしっかり共存する素晴らしい作品。 2014年リリース以降活動が止まってるっぽいのが残念です。。

Kora Jazz Trio / Part Two

その名の通り、西アフリカの伝統楽器コラを奏でるマリのジャズトリオによる作品。 けっこうどのアルバムもカッコいいのですが、ジャケ含め特に僕はこのアルバムが気に入ってるのでその中からの一曲。 コラの響き。 なんとも美しい音色ですね。

Momo ‘Wandel’ Soumah / Matchowe

西アフリカ、ギニアのサックス奏者。 ジェンベやバラフォン、コラ等アフリカン色の強い編成で見事にジャズと融合してます。 中でも特に「Afro Blue」は強烈! 一昔前、ハープ奏者 林忠夫 の「My Favorite Things」を聴いた時と同じくらいの衝撃を受けました。 これはもう最高でしかない。

CHEIKH TIDIANE SECK / Timbuktu – The Music Of Randy Weston

セネガルのピアニストによる、Randy Weston のトリビュート作品。 氏の往年の名曲「African Cookbook」「Niger Mambo」等演ってます。 特に「African Cookbook」は、惜しくも新型コロナ感染でお亡くなりになった Manu Dibango のサックスをフィーチャーしていて激ディープでかっこいい、アフロスピリチュアルな一曲です。

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と、まぁいろいろ挙げましたが、まだまだ紹介したい曲はたくさんあるんですがこの辺で。 アフリカンジャズに絞ったDJミックス音源もまたつくってみようと思います。

次回はアフリカ大陸の中でも特にジャズが盛んなお国、南アフリカのジャズを紹介させていただきます。