様々な視点で情報を発信するカルチャーマガジン

  1. HOME
  2. GOURMET
  3. ♪ヤスコのおでん ♪ヤスコのおでん ♪ヤスコのおでんは ♪安ないで〜 (字余り きょうの川柳) / 妄想酒にっこり第七歩
GOURMET

♪ヤスコのおでん ♪ヤスコのおでん ♪ヤスコのおでんは ♪安ないで〜 (字余り きょうの川柳) / 妄想酒にっこり第七歩

GOURMET, LIFE STYLE

もてなし酒にっこり
「ヤスコのおでん」と「宮城の酒」

寒っぶいってゆうだけで美味しい『おでん』
おでんゆうたら日本酒やん! 燗酒もええね〜

▲ 仕込み中の鍋

「酒にっこり」のおでん
ひっさしぶりに仕込んだな〜とおもてたけど
前は2019年2月の「おでんと大黒正宗」

 

この投稿をInstagramで見る

 

SAKEniccori(@niccorisake)がシェアした投稿

ワタシ車の運転でけへんから、おでん鍋が重すぎて電車ではよぉ運ばんので諦めたんやった、、、

普段の鍋(オレンジ)今回4人分(左)酒にっこり仕込み用(右 直径36センチ)

おでん1品目
「にっこりおでん串」

最初に出すのが『にっこりおでん串』

「リアルちび太のおでん」を食べてみたくて作ったやつ
こんにゃく・自家製つくね・ちくわの3品

こんにゃくの味がうすい時は自家製胡麻味噌(光栄菊の酒粕入り)をつけて
お好みでカラシと柚子胡椒もあうで

▲ 自家製つくね 揚げてるとこ

ほんまは揚げたてのコレだけ食べてもうまいねん(自画自賛)
あえておでんに
隠し味は ホースラデッシュ (山わさび)
いつもはだいたいチューブやけど
『珍しいやさい便』
から「生」のがちょうど届いたんで、特別やな

珍しいやさい便『ル・ブタジベ』
https://www.facebook.com/Lebtagev

きょうのお酒 一杯目
「あたごのまつ 鮮烈辛口」

きょうのお酒は宮城県から
一杯目は『あたごのまつ 鮮烈辛口』

このお酒わりと毎年呑んでるけど、ホンマにええ!
今年のはすっきり感の中に本醸造酒のよさがでてる
ほんでここも毎年進化中(2020年から精米機がよぉなったって)
冷蔵庫から出して常温に馴染んできたぐらいの「冷や」がうまい
燗酒にするなら人肌くらい(37℃)のぬる燗で

宮城のお酒は塩竃市の「門脇酒店」から送ってもらってんねん

門脇酒店

住所 塩竃市北浜1-2-22
TEL 022-362-1742
営業時間 10:30〜18:00
(木曜定休)
WEB なし

なんでわざわざかとゆうと、ワタシが長いことお世話になってる
茨木市の「かどや酒店」店主と門脇さんが長い知り合いやったご縁
2011年3月の東日本大震災の津波で自宅兼店舗の1階が浸水
2013年2月14日にやっと営業再開となった事を「かどや酒店ブログ」で読んだら
「是非皆さん行って下さいーーー!」と書いてたのでホンマに行ってみたのがはじまり

門脇酒店さん、営業再開です!!!|大阪酒屋日記 かどや酒店
https://kadoyasake.exblog.jp/17835008/

最初は電話して一升瓶6本を送ってもらって、友人たちと「宮城酒の会」を開催(2013年3月)
ホンマに塩竃まで行ったんは次の冬やったな〜

仙台からJR仙石線(石ノ森章太郎先生のラッピング電車で有名)に乗って「本塩釜」で降りたらすぐ
塩釜港から続く見た目は川?水路?なんてゆうの?(水は海水で山には繋がってない)の向かいにお店がある

看板はあるけど外から見ても「酒屋」だとはわからんくらいシュッとしてる
門脇さんいわく「入りにくい店」なんやけど、ええ店やねん
小さな店内に、ご近所の酒蔵「浦霞」「阿部勘」をはじめ宮城県内の地酒がズラ〜〜っと
門脇さんと奥さんのセンスで選ばれたモンが、オッシャレ〜にホンマ品よく飾ってある
それでいて居心地のええ空間
2014年2月当時「エアープランツ」とか知ってた?? ウチに飾ってた?

それからはことあるごとにお店に行ったり、電話したり
宮城の酒は関西で買えるもんも、県内限定販売のんもだいたいココで買うてます

『あたごのまつ』新澤醸造店について

新澤醸造店
http://niizawa-brewery.co.jp

1873年創業 「愛宕の松」の銘柄で地元で親しまれてきた

2000年に現在の5代目蔵元が宮城県最年少の杜氏(酒造りの最高責任者)に就任し「伯楽星」という銘柄を立ち上げる
新澤さんは利き酒能力の優れた方で、そのお酒はどんな料理も引き立てる「食中酒」として全国に知られてゆく

2011年の東日本大震災で被災
県内の大崎市から柴田郡川崎市に蔵を移転

2018年に渡部七海さんが全国最年少女性杜氏(当時22歳)として杜氏を引き継ぐ
造りの経験は少ないけれど、彼女の優れた利き酒能力により抜擢され、現在も製造のトップとしてお酒を造り続けています

おでん2品目
「盛り合わせ」

大根・がんもどき・たまご・里芋

おでんゆうたら「大根」やん?
スーパーには年中あるけどワタシは大根の美味しい時期にしかおでんはせえへんので寒い時期限定
とゆうといて今回はちょびっと大根がイマイチやった、、、、
(後日談:翌日の大根はイケてた ♪「味しみ」 と「煮崩れ」♪ のせめぎあいやで〜♪)

「がんもどき」(ひろうす)は市販のん
前にいっぺん手づくりしてみてんけど、つなぎが足らんかったんか?水切り不足か?炊いてたら崩壊
それからは買うてくる
「厚揚げ」か「焼き豆腐」にする時も
近所においしい豆腐屋さんがあったらええのにな〜とホンマに思う

きょうの「たまご」はゆでたまごの半熟具合がうまくいったんか黄身がしっとりでけた

おでんのジャガイモも美味しいけどワタシは「里芋」派

メニューにないけど出汁を兼ねて入れる「手羽元」
下拵えちゃんとやったらカスカスにならんとこれも具になる

しみっしみの関東煮(かんとだき)みたいなおでんが好きな人もおるけど
ワタシのおでんは「澄んだ出汁が命」やと思ってて
鰹と昆布でしっかりとった出汁に味付けは塩だけ
醤油はほんのちょびっと
ほんで絶対にグラグラ沸かさない火加減を死守!!!
出汁を濁らさへんように、下拵え(特に油抜き)と灰汁取りはきっちりやるで

つぎやっと3品目
このあたりでお酒は「乾坤一」純米酒へ

きょうのお酒 二杯目
「乾坤一」純米酒

このお酒は明治時代に作ってた「三大幻の米」(亀の尾・神力・愛国)のうち宮城県で栽培した「愛国」を使った純米酒
コレも冷やがええ
「野趣あふれる味」とラベルにあるようにさっきの「あたごのまつ」よりはグッとくる
(ゆうても宮城酒なので、西の暴れん坊な酒よりはずっと大人しいです)
熱めの燗酒(55℃)にすると少し呑みやすなる そこからの燗冷ましもええ

きょうのお客さんはワタシがある程度の酒の好みを知ってるお二人
まず少量を「冷や」で「平盃」で味見してもらった後、それぞれに違う酒器でオススメ
最初に呑んだ味が好きなんか、苦手か、お酒いっぱい呑める人か、お酒弱い人か
などの好みを聞いてその人好みの味になる酒器に変えてくねん
で、テーブルの上は酒器だらけ!

酒器しゅき♡なんで色々あんねん
蔵元さんからいただいたものやら、西天満『はこ益
(「呑メル川柳之会」名誉会長の骨董屋)で見つけたものやら

『乾坤一』大沼酒造店について

大沼酒造店
https://miyagisake.jp/kuramoto/onuma/

1712年創業 当初の銘柄は「不二正宗」
地元の米と水、人を生かしてこそ地酒という考えから、他県産の米をわざわざ買うのではなく
宮城県産の米、特に「ササニシキ」を使ってお酒を造ることに力をいれている
当初は宮城県産の酒米が開発されていなかったこともあるが、コストが高く扱いの難しい
「飯米」(食べる米)を使って手間をかけて酒を造ってきたことが蔵の個性となっている

おでん3品目
「フルーツトマトと釜揚げしらす」

ほんで3品目『フルーツトマトと釜揚げしらす』

フルーツトマトを別鍋に取り分けた出汁でさっと煮たやつ
贅沢やけど、甘さと酸味がちゃんとある、ちょとええトマトのがうまい
オリーブオイルちょろりと垂らしてイタリア〜〜ン
トマトの酸味が宮城酒の甘酸っぱい酸味とよぉ合うで

「おでん」ごときにたいそうやなぁ?
コンビニのでええやんって人は(それはそれで美味い)もうええかな〜ってなってるよね

まだ続くんやけど、みなさんついてこれてます?

おでん4品目
「手づくりつみれ 黄ニラ入り」

買い物に行ったら、イワシが安かった!
ほんでやる気がでて「つみれ」を作ることに
コレもたまたま『珍しいやさい便』の岡山県産 黄ニラ
あったから入れてみたら合うやん

黄ニラなんてほぼ売ってへんしコレも限定やな

▲ つみれ蒸してるとこ

きょうのお酒 三杯目
「日高見」純米初しぼり

ここでメニューにないお酒「日高見」純米初しぼりが登場

今までの2本は「火入れ」のお酒やったけどコレは「無濾過生酒」

無濾過:「もろみ」から酒と酒粕を分ける濾過(濾す搾りの工程)はしているけれど、炭素濾過はしていない
生酒:搾ったあとに酵母の活動を止めるための「火入れ」(加熱殺菌)をしていない

「初しぼり」は通常一升瓶のみ、特約店限定販売とのこと

ラベルが2枚重になってて、めくると出てくるのが寿司ネタ
(めくった後にまた貼り付けた写真ですまぬよ)
なんで寿司??
蔵元の平井さんは「寿司王子」の異名があるほど全国の寿司店を食べ歩き、
寿司に合う酒を研究してはるねん(会うたことは無いけどね)
「魚でやるなら日高見だっちゃ」のとおり「つみれ」に合う!

『日高見』平孝酒造について

平孝酒造
https://miyagisake.jp/kuramoto/hirakou/

1861年 岩手県盛岡市の「菊の司酒造」から分家し石巻で創業

「日高見」の名称は、現在の北上川を指す昔の呼称「ひたかみがわ」に由来し、
「日本書紀」に「土地沃壌えて広し」と記された太陽の恵みを受ける「日高見国」とも重ね合わせた

石巻には世界3大漁場のひとつ「三陸・金華山沖」があり、四季折々の魚介類が水揚げされる石巻港がある
「魚でやるなら日高見だっちゃ」をテーマに、やわらかく、透明感があってキレの良い後味の酒は
魚介類との相性抜群との定評がある

おでん5品目
「生麩ミモレット」

さっと煮た生麩にミモレットチーズをたっぷりとすりおろして
モチモチ食感と出汁にチーズの風味が出てトレビア〜ン

おでん6品目
「人参あんかけ」

細切りの人参を別鍋の出汁でさっと煮て、出汁にとろみをつけてあんかけに
高槻の某おでんやで食べたんを思い出してやってみた
ちょい足し(黒胡椒とかスパイス)いるか?とかけてみたけど
人参そのものが甘くておいしいからスパイス無しのがうまい

おでん7品目
「あおさ菜の花」

まだ冬やけど、菜の花は売ってたんで「春のおでん」
生の「あおさのり」にはまだちょっと時期が早いから乾物で(見た目は海苔と変わらんへんね)
「生あおさのり」使うとめっさキレイなミドリやねんけどな しゃーない

このあとお代わりタイム
もう結構お腹いっぱいやけど、まだ食べる人も!
手づくりの「つくね」と「つみれ」が人気

〆「おでん麺」

ほんでまだ食うんかい
シメのおでん麺

最近のお気に入り麺は「小豆島の喜之助太口素麺」(真砂喜之助製麺所
喉ごしつるっとしてて、この太さがまたええねん!
在宅してるし昼に食べるよな、と箱で買うてたら年間10キロ!も消費してたやつ
宮城の温麺(うーめん)「きちみ製麺のふぞろいなんだけど」ゆうんもうまいで〜

・・・

という感じできょうの「もてなし酒にっこり」は『ヤスコのおでん』と『宮城の酒』
「つみれ」も手づくりしてもうたんで3日がかりの仕込み!!

でもな

ワタシやっぱり目の前で食べて、呑んでもらうんがうれしいんやとあらためて
4月の大変な時に料理人の友人がゆうていたコトバ

「お金も大切ですが、料理人は料理を作ってナンボだし、みんな作るのが好きで料理人になりました」

料理人と名乗るんはおこがましいワタシでもやっぱりこんな風に思うたで
飲食店さんず〜〜〜っとホンマに大変やけど、よぉがんばってはるわ〜

料理の写真は撮ってもらいました(iPhone12proやって!)
たま〜〜〜にひっそりと 2名貸切 要予約 ご近所さん限定
まだまだ人を集めてイベントはよぉやらんけど

#妄想酒にっこり と
#もてなし酒にっこり
妄想ととリアルを行きつ戻りつしつつ
みなさま 楽しいお酒呑みましょ

<次回予告>
今さらながら初の「zoom呑み」に挑戦か編?!