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しぼりたて コレを呑まんと 始まらん (きょうの川柳) / 妄想酒にっこり第五歩

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新酒の季節やで

日本酒は米から造るから新米が獲れへんことには新酒は造られへん

で、出始めるのはだいたい秋の終わりごろ

みなさんもう呑みました?

ワタシが新酒ゆうたらまずはコレから

磐城壽 季造り しぼりたて

『磐城壽 季造り しぼりたて』
http://www.iw-kotobuki.co.jp/products/kotobuki_07.html#

毎年ボジョレーヌーボーの解禁と競うように出荷されるお酒

盃に書いてある『壽』の字がうっすらと霞むくらいのうすにごり生酒

呑むとフレッシュでフワッと甘くてほんのりメロン系(マクワウリ)の香り

新酒によくある苦味は控えめでキレはスッキリ

コレはぐびぐび呑んでまうあかんヤツや!

とゆうてもワタシそんなに呑めへんから一升瓶(1.8ℓ)だけやなくて4合瓶(720㎖)あったらええのに思っててんけど

あるやんか4合瓶!

オリの絡んだ生酒は開栓後どうしても味が変化しやすくて、3日くらいで呑み切った方が美味しいねんなあとゆうてたら

次の年には1週間くらい経ってもイケるやん!の安定の味に改良されてて

そしてついに4合瓶が出てめっさありがたい

毎年呑む前から美味いってわかってんのに、呑んだらその期待を越えてうまっ!ってなるんは年々進化してるってこと

いまコレを書きながらも試飲(あくまでね)しててこないだ開けたとこやのにもうなくなくなるやん!!!

でもまだ1本はウチの野菜室に眠らしてあんねん

おめでたい名前やから正月用に

おせちにもあうしね

鈴木酒造店

ほんでちょっと「磐城壽」を造る
『鈴木酒造店』のこと

鈴木酒造店
http://www.iw-kotobuki.co.jp

もともとは福島県浪江町の蔵のすぐ前が海とゆう場所にあった『鈴木酒造店』

鈴木大介さん、荘司さんの兄弟でお酒を造っています

2011年3月の東日本大震災の津波で蔵も家も全部流されてしまい、原発事故により家族で山形へ避難

その後、福島県の研究機関に「蔵付き酵母」(お酒の味や香りのもとになる菌)が保存されていたことがわかり

復活を決意

2011年10月に山形県長井市で廃業した酒蔵を買いうけ、その銘柄「一生幸福」を引き継ぎ酒造りを再開

<ちょうど最近のニュースがこちら>

ワタシがずーっとお世話になってるかどや酒店が震災の前から『磐城壽』を販売してたから

たまたま呑んでいたご縁

長井市の蔵を見学させてもうたり、福島県や長井市での酒米の田植えや稲刈りのイベントに行ったり

その後の浪江町に連れて行ってもらったり、毎年3月に「磐城壽」を呑む東北酒の会をやったり

残念ながら今年は長井に一度も行けてへんし、3月の会もできへんかった

でもこうやって今年も新酒を呑めたことをありがたいな〜と思う ほんまに

・・・

実は今回は妄想やなくてひっそりと貸切で「もてなし酒にっこり」

このお酒はこの器で呑んで、ほんでこのおつまみと一緒なってやってたら

写真が全然撮れてないねんけど、セロリアックという珍しい野菜のポタージュと合わせて一杯目に

寒くなってきてそろそろ日本酒やな〜となってきたんちゃう?

・・・

さて次回は

#妄想酒にっこり

またどこかで誰かに呑ませるんか?

楽しいお酒呑みましょ