様々な視点で情報を発信するカルチャーマガジン

  1. HOME
  2. PEOPLE
  3. ボケロウが選ぶ 野村麻紀ベスト・テン
PEOPLE

ボケロウが選ぶ 野村麻紀ベスト・テン

PEOPLE, MUSIC, LIFE STYLE

  • 第①位 セントラル(2nd)
  • 第②位 カモメ(1st)
  • 第③位 街角チュルリラ(1st)
  • 第④位 私は蜜蜂(2nd)
  • 第⑤位 耳(3rd)
  • 第⑥位 雨はいたずら(2nd)
  • 第⑦位 あの人の木曜日(3rd)
  • 第⑧位 まとめる荷物があるじゃなし(1st)
  • 第⑨位 待ち合わせ(2nd)
  • 第⑩位 十字路まで(3rd)

南国の女(1st – 2002)

野村麻紀ちゃんのアルバムから
好きな歌を思いつくまま挙げてみました
とかく破天荒なエピソードばかりが語られる事の多い麻紀ちゃんですが
歌がやっぱり素晴らしいです。
名曲ばかり。

雨はいたずら(2nd – 2003)

一見普通の物静かそうな
隣のお姉さんが
アコギを抱いては
歌の中だけで胸の内を吐露し
お酒スイッチが入ると
突然、空(くう)を見、ガハハと笑い出し
近くにいる人に悪態をつきながら
酔っ払って盛り上がるという
豹変の仕方が漫画みたいな人でしたが
歌詞が素晴らしい
叙事詩、叙景詩、叙情詩
の絶妙な調合具合
擬人、擬態の駆使等
「歌」のなんたるかを熟知しているかのようで見事です

バーでライブ後に
こういう話を麻紀ちゃんに持ちかけると
「え〜、真面目な話すんの〜?」
と嫌そうな顔をし、その後プロレスの話になると超ハイテンションになっていました。

マキのよさこい節 (3rd – 2008)

何度となく共演し、7つ年上の僕に、最初は気を遣っていたみたいでしたが
最近は
「田舎に引っ込むんダッサ〜」
とか
「ナニその目、開いてへんやん」
とか
ツッコミ入れてくれるようになってきてて
初めて麻紀ちゃんをリハで観て
「サイコーや!」て拍手しながら叫んで以来、ファンだった僕としては嬉しい流れだったんですがね、、

僕には半分、母方の土佐の血が流れており
土佐出身の麻紀ちゃんのノリは、なんだか幼少期に従兄弟たちと遊んだ時のような懐かしい感じがしたものでした。

最初に会った時から麻紀ちゃんは
「明日死ぬか分からんから思いっきり呑んで毎日めいっぱい楽しむねん」と言ってた。

僕はその頃「生活なんか二の次三の次な滅茶苦茶な暮らし」にウンザリし、キチンと生活をしたうえで歌おうと、真人間目指して足掻(あが)いていた時期でしたので、麻紀ちゃんに、柄にもなく説教しました。
「いやアカンて、長生きしてなんぼやで。麻紀ちゃんの歌を聞きたい人がいっぱいおるんやから」と。

10数年後に会った時も
又同じような事を言うので
「キミそれ20年前から言うてるやん!そんな事言う奴に限って長生きすんねん」
と言ったら「わははははは」
と大笑いしてた。
本当にそうであって欲しかった。
一緒に年を重ねて行きたかった。
麻紀ちゃんの新曲やSNSも更新が無くなるのは寂しいけど
音源を聴いたら野村麻紀ちゃんが
そこに立って歌ってる。
歌は永遠や。

時々しか会う事は無かったし
ピタリ同世代ではなかったけど、
同じライブハウス、ライブバーで
同じ時代に一緒に歌えて本当に良かった。
素晴らしい歌をたくさんありがとう。

いってきます(4th – 2017)

フルアルバムとしては四枚目、遺作になってしまった「いってきます」は、バーで何度か聴き流しただけで実は未だちゃんと聴けてない。
いつも売り切れで買うチャンスを逃してて
とうとう今までずるずる、、
5/9訃報を聞いた日に人生初ポチった。
現在到着待ち。
楽しみやー。

なんだか心の整理がついてきたので、
コレを観ながら呑むかな。

野村麻紀|ミディレコードクラブ
http://midiinc.com/cgi/contents/commodity.php?a=239