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「あっそうだ!Cubaに行こう」Case 1 / 後藤秀敏(Sound Cream Steppers)

PEOPLE, CULTURE

この時世、海外に出るなんてほぼ不可能ですね。
しかも、もし世情が安定しても中々行けない処もあります。

例えばカリブ海のあの国

「Cuba」

音楽やダンスに携わっているならば耳にした事のある国でしょう。 しかしながら先ず、日本からはかなりの時間が掛かる事(片道トランジットを含めて27時間程)で尻込みしますよね?(それでも現地に行ってみたいのですが・・・)

「誰か行った人の話も聞いてみたいよなー」

其処でストリートダンサーの中で

実際に足を運んだ方々

■ 後藤秀敏氏(Sound Cream Steppers

■ Mitto氏(関西ジャズステッパーズ

■ ダーリンSaeko嬢(UWSTO代表)

この3人の体験や経験などを伺ってみようと思い立ち、そして取材を行いましたので今回を含めて3回に渡りお届け致します!

Case 1:後藤秀敏(Sound Cream Steppers)

先ず第一弾はこの方!

後藤秀敏(Sound Cream Steppers)

ストリートダンス創世記の80年代から活躍し原宿ホコ天出身の生粋のB boy
ストリートダンサーでありながらRapもこなしライフスタイルも当にHipHop!!

▼ 日本オリジナルB boyのグループの一つ
「B☆5 CREW」時代

▼ 日本のストリートエンタティナー
「Sound Cream Steppers」
“STEP COME BACK THE TOWN”

80年代後半に某TV番組で全国的知名度を得て、その後海外遠征も果たす。

ダンススタイルはご自身では「枯れ木スタイル」と称し Old School HipHop 、HOUSE、即興性の強い Be-Bop 、そして南米のトラデショナルダンスも垣間みられ実に味わい深い!

▼ 台湾でのジャッジショウ
https://www.facebook.com/100004308976026/posts/1243367412483546/?d=n

ビッグアーティストのツアー、PV参加、CMや映画など、その仕事の幅は広く、ストリートから東京ドームまで踊りこなす。

▼ 2019年 MISIA武道館ライブ

▼ 映画「Foot Step」

30年以上かけてじっくり煮込んだダンス、キャラクターは年令や性別に関わらず多くのファンに支持されています。

2011年よりアンダーグラウンドでありながらも、Street Jazzシーンを愛する本物が集まるイベント「Boppin Jive」をオーガナイズし、日本全国はもとより韓国、UKを巻き込み牽引し続ける重要人物でもあります。

・・・

それではお話しを伺って行きましょう!

あっそうだ、Cubaに行こう

ー 早速ですが Cuba、先ずは何故行こうと思い立ったのでしょうか?

「うーん、そうねえ、昔から周りに音楽やダンスをやるならCubaに行った方が良いよってね。 でもその頃はピンとこなくて。
俺は1983年から “WILD STYLE” の影響でHip Hopにどっぷりでね、あっ! “BEAT STREET” もだよねー。
其れからストリートダンスで20年以上、仕事も含めて生活してきて色々と気付くんだよね。 なんて言うか、真髄? 本物を知りたいって。

そんな折に “Buena Vista Social Club” をね、2000年を過ぎた頃に観てね。 此れもドキュメントでねーちょっと “Wild Style” を観た時の感覚を思い出したのよ。

其れから2003年位だったかな? 当時、ある有名なアーティストのサポートの仕事で固まった休みが取れてね、『あっそうだ、Cubaに行こう!』って決めたのよ。

仕事も Sound Cream Steppers としては本当に忙しかったし・・・もう『SoundCream漬け』でねー(笑)

其れとアーティストのツアーサポートとかはその世界観に合わせる事を続けるのも大変だったしね。 つまり、生活環境をリフレッシュさせたかったのもあってね。」

 

ー 成る程! “Buena Vista Social Club” は私もリアルタイムで観ました。「なんじゃこりゃ!」って衝撃を受けました(笑)そしてCubaなのですが、普通の旅行と違い数ヶ月に渡って滞在しましたよね? 恐らく普通では得られない経験をされたと思いますが、ちょっと滞在の話をお願いします。

「先ずCubaに行っての印象なんだけど質素で昔の日本はこんな感じだったんだろうなって思ったのよね。

海がとても綺麗でね、夕暮れ時なんか海岸にカップルが1000組位イチャイチャしてるんだけどなんだか素敵に見えたのよね。 ロマンチックだったよねー

それとハバナは昔からリゾート? かな、海外から富裕層が訪れてたみたいだよね 。まぁその名残りなのかな? キャバレーなんだけど、ショウとかも凄くてね。 天井にスピーカーとか設置され舞台には森が設営されていたりしてね、ダンサーはその森から登場したりして演出も洗練されてたよ。

▼ Habana 1955

多分、ハリウッドとかはハバナの良い処を取ったりしたんじゃないかな?

酒も沢山呑んで現地の遊びも楽しんでねー。
あっ!勿論、ダンスも音楽も習ったよ。(笑)

ダンスは5人位に習ってねーアフロキューバン、サルサ、ルンバなんかをね。 1回につき1時間から1時間半くらいをマンツーマンでね。 みっちりやったよ。 習った人の名前は直ぐには思い出せないけど、レッスンの時にコーヒーを飲んだり色んな話をしたり、レッスンの後にクラブとか野外パーティに行ったりしてね。」

 

ー 野外パーティはブロックパーティみたいな感じなのですか?

「いや、サウンドシステムとかは無くて、生の太鼓の音とか唄とかで踊ったりするんだよね。 昼間に太陽の下とかで気持ち良いだよ。

其れからコンガもある人に習うんだけど、厳しくてねーメチャクチャ。

ほんといつも怒られるんだよね。

俺はダンスの前は野球やっていて、その時以来の怒られようなんだよ(笑)

クラーベとかのリズムなんかを教わるんだけど『お前は違う!!』ケチョンケチョンで昭和の厳しい時代みたいにね(笑)

その人は普段は孫とかに教えていて、俺が尋ねたらレッスンが始まる。

そんな感じの日々で怒られては凹んで、次また生き返って『よしやるぞ!』そんな繰り返しだったよ。

で、後で知ったんだけどその人はグラミー賞を取った事あるみたいでね。

オスカル・バルデスと言う人で “Irakere” でパーカッションを叩いてた人なんだよ。 知ってる?」

 

ー 勿論! チューチョ・バルデスがリーダーだったバンドですよね! チューチョ・バルデスのお父さんベボ・バルデスもピアニストでキューバ革命以降、亡命しましたよね?

▼ Oscar Valdés:Manteca

▼ Bebo Valdés & Chucho Valdés

「そうそう。 キャンディドとか沢山のCubaのミュージシャンが亡命してディジー・ガレスピーなんかがアメリカでアテンドしていたよね。 その中には素晴らしいミュージシャンが居たよねー

Cubaは真面目で正確なんだよね、音楽もダンスも。

其れとサンテリアとかの宗教が関わっているよね。 此れはBrazilの Bahia(バイーア)で習ったカポエラなんかもそうだったなー

▼ Santeria

俺の美学

ー “黒さ” を求めての旅で日本を思い返されたのですね。 では最後に旅で得た事なんかお願いします。

「兎に角、Hip Hopを始めて黒人のセンスや雰囲気に憧れて黒人率の高い国を選んでCubaを含めてBrazilや Jamaicaにも行くんだけど、当たり前だけど格好良い黒人とそうで無いのとを目の当たりにしたんだよ。

それと日本人として見られて、その事を否応無しに浮き彫りにされていくのよ。 それでもめげずに、彼等の環境に入って行くとね、日本人の日本の良さが見えてきたりするのよね。

オスカル・バルディスも日本が好きみたいで、日本語の『かわいい』の言葉の感覚を持つ日本人は良いってね。 CuteでもBeautifulでも無い『かわいい』を褒めていたよ。

ダンスなんかも凄く習ったけど直ぐに其れは出来ないけど、ちゃんと入っているんだよね、自分の中に。 ふとした時に出てくるからね。 音楽もこの旅から長い時間を掛けて分かった事も沢山あるからね。 その意味では今になって財産になっているから行って良かったよね。

それとね、実際に行って生活し体験して「ブラックは好きだけどお前はなんなんだ?」って現地の周りのヤツらに言われ、自分にも問い掛けてきて考えてきたからこそ、此れは言っておきたい。

 

『俺の美学』

俺の美学は Cuba、Brazil、Jamaicaの格好良さが混在しているのが『NYのHip Hopなんだって事!』

それとね、現地のヤツらに日本の良さを語られてね、改めて『日本は凄いんだ!』って知らされた事だよね。

この2つは改めて知らされたよね。 旅を通じて、そして長い年月を掛けてね。」

 

・・・

皆さん如何だったでしょうか?

羨ましい反面、相当苦労した事も伺えるのではないでしょうか。
自身の原点に立ち返る後藤氏のHipHop愛を受け取ったのではないでしょうか? そして昨今のパフォーマンスは特に南米での旅が長い時間を掛けて御自身のモノとなってフィードバックされている事も感じられます。

最後にこのコロナ禍での生活や風景をシンプルな日本語で「Rap」している姿をお届けする事で〆させて頂きます。

後藤氏がオーガナイズするイベント「Boppin Jive」

東京ストリートJAZZの祭典『Boppin Jive』
Sound Cream Steppers GOTOによる、Street Jazzシーンを愛する本物が集まるイベントである。
Be Bopダンサーのパフォーマンス、Be Bopに精通するDJによるバイブス、そしてBandの奏でるグルーヴを存分に堪能してもらう事をテーマに、東京に留まらず日本中、そして世界からも人が集まるイベントへと成長を遂げ、ベテランから若手まで実力派を揃えた良質なDance ShowとBand Live、そしてNo.1 Be Bop Dancerの名をかけた熱いBattle。Jazzで踊る、Jazzで踊らせる事をスローガンに、その内容は回を増すごとに鋭く洗練されている。
https://www.facebook.com/BoppinJive/

2021/4/25(日)Boppin Jive vol.27 開催

会場 JAZZY SPORT SHIMOKITAZAWA
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目19−17 塚田ビル 3F-A
https://jazzysport-shimokita.tokyo
開催時間 18:00〜20:30
(ライブ配信 18:00〜20:00)
会場観覧チケット料 1,500円 / 20名限定
(配信チケット 1,500円)

▼ チケット購入はこちら
https://zaiko.io/event/337994

*イベント情報その他、詳しくは『Boppin Jive』のFacebookページ、後藤秀敏氏のInstagramにてご確認ください。

Boppin Jive|Facebook
https://www.facebook.com/BoppinJive/

後藤秀敏|Instagram
https://www.instagram.com/gotohidetoshi/