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CULTURE

映画レビュー ~村映画シリーズ「アルカディア」「バクラウ」「ミッドサマー」

CULTURE, LIFE STYLE

国内・国外問わず「村」をテーマにした映画って多々ありますよね。 振り返ってみると、けっこうな本数みていた事もあり、絞るのに悩みましたが、有名なのとそうでもないのとでチョイスしてみました。 中途半端な田舎生まれ田舎育ちの私としては、経験上、村文化とかロクでもないし、都会の人が田舎に引っ越すの件はさっぱり意味がわからないと日々思っているわけですが、その辺の戯言はともかくとして、いつものように完全個人主観で感想を書いてみました。 レッツソンソンソン!

アルカディア

監督 アーロン・ムーアヘッド / ジャスティン・ベンソン
製作 アメリカ
2017年
111分
配給:クロックワークス

あ、そっち系ですか

ストーリー

カルト集団と言われる自給自足の村「アルカディア」を10年前に脱走した兄弟ジャスティンとアーロン。 幼少時から特殊な生活をしてきた2人は、街で暮らす現在も世間にうまくなじめず、友人も恋人もいない孤独な日々を送っていた。 そんなある日、彼らはアルカディアから送られてきたビデオテープをきっかけに、再び村を訪れることを決意。 逃げ出したはずの2人を優しく迎え入れた住人たちは、なぜか10年前とまるで変わらない姿だった。 さらに2人は村で起きる超自然的な出来事を次々と目撃し・・・。

TOPICS
  • 友達も恋人もおらんて感じの風貌ではおまへん
  • ネタばれせえへん程度に
  • 村がテーマには違いないけど
  • ちょっとSFよりの展開が裏にありまして
  • あー、それでオタクら歳食ってへんのね
  • この手の自給自足系にありがちですが
  • いやいや、それだけでは生活できへんやろ的
  • 現実感のあらへん生活
  • ちょいちょい張り巡らされる伏線
  • え、この森の奥の「何か」と綱引きするシーンなんなん
  • あの人何してる人なん
  • って全部回収せえへんのかーい
個人的感想

なんか「こんなん盛り込んだったらおもろいんちゃうん」ってのを素人満載でぶっ込み、なんとなくええ感じの絵撮れたしよかったよかった、、って脚本ちゃんとして! と突っ込みたくなる具合でした。 序盤の不穏な感じは割とよかったがために、本筋の設定は肩透かしもいいところでした。 まぁ斬新っちゃあ斬新ですが。

前半から作ったんか後半から作ったんか監督のご意向が気になる次第

バクラウ 地図から消された村

監督 クレベール・メンドンサ・フィリオ / ジュリアノ・ドネルス
製作 ブラジル・フランス合作
2019年公開
131分
配給:クロックワークス

諸葛田舎で開催されるアクション映画です。

ストーリー

村の長老・老婆カルメリータが亡くなったことをきっかけに、テレサは故郷の村バクラウに戻ってきた。 しかし、テレサが戻ったその日から、村で不可解な出来事が次々と発生。 インターネットの地図上から村が突然姿を消し、村の上空には正体不明の飛行物体が現れる。 さらに、村の生命線ともいえる給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは血まみれの死体が発見される。 めったに訪れることのない他所者が村を訪れたことをきっかけに、暴力と惨劇が幕を開ける。

TOPICS
  • キャッチコピー言い過ぎ
  • そないに狂ってません
  • 村映画には違いないんですけどね
  • 襲ってくるテロリストの理由づけ、もちょっとくれ
  • すんごい田舎感やけど、現代の設定でよかったっけ
  • 途中の謎に男女が相撲するシーン好き
  • 冗長的なシーンこその深みってあるよね。
  • うまいこと言ったでしかし
  • カルト系でもない
  • 閉鎖的な村には違いない
  • 多分ある種のハッピーエンドですよね
  • テロリスト弱ない?
  • 子供かわいそう
個人的感想

テレサ帰ってきて惨劇が始まったーーー的なん全然本編関係あらへん。 どうせなら「お前が帰ってきたからや!」的、内状どろどろパターンも盛り込んで欲しかった気しますが、いかがでしょうか。 もっと、ぐちゃぐちゃのどろどろの不快な映画を期待していたが、蓋開けるとハリウッドリベンジ映画よろしくのスカッと爽やかに終わる映画でした。 という意味では中問半端過ぎへんけ。

バンバン撃ち合う映画好きな人はまぁまぁ楽しいんちゃうかと思います。 だとしたら、ジェイソンステイサムの一人や二人ぶっこんで欲しかった気もする

ミッドサマー

監督 アリ・アスター
製作 アメリカ
2019年
141分
配給:ファントム・フィルム

個人的に「なんでそんな話題になったかよくわからん」シリーズの作品。

ストーリー

アメリカの大学生グループが、留学生の故郷のスウェーデンの夏至祭へと招かれるが、のどかで魅力的に見えた村はキリスト教ではない古代北欧の異教を信仰するカルト的な共同体であることを知る。 この村の夏至祭は普通の祝祭ではなく人身御供を求める儀式であり、白夜の明るさの中で、一行は村人たちによって追い詰められてゆく。

TOPICS
  • 一言で言うと眠たい
  • 登場人物が全体的にイラッとします。
  • あまり物珍しさはありません
  • 多分そういう地味さ加減がいいような気もします
  • 色々と過去のトラウマや彼氏との関係から
  • 逃れて自我崩壊
  • 自由というのか、はたまたなんとうのか
  • とかとかのテーマがなんとなく見え隠れします
  • 真面目な私は、いやいや、なぜこの村治外法権化してんねやろ
  • 警察はえ?
  • とかいう現実的な思考を取り除いてみるには
  • どうにも中途半端
  • うーん、でも実際にあるカルト村がテーマにそってとか
  • あるんだったら、こういうもんなんだろうか
個人的感想

アリアスター監督といえば「ヘレディタリー継承」もけっこう話題になりましたが、個人的には途中で眠たくなった悪魔映画っていう理解で、つまるところ、この監督作品は好みでないんだろうなと思いました。 映画に良いも悪いも、ない気するんですよね。 好みでしかあらへん。 という点では、本作は、もうちょっと色々あるんちゃうのってツッコミどころ満載で、巨大サメ映画とか見てる時と感覚わからへん印象でした。 が、なんつーか、派手なシーンないけど、宗教・集団心理なんかに囚われた人々の変化なんかを見て楽しめる人にはおすすめな気もします。

じゃあ、どないしたら、お前好きやねんと言われると特に思いつかへん。 しいていうなら、もっと残虐なシーンあってもいい気しました。

3つ通して所感

閉鎖的な村ホラーってのだったら、日本の過疎化地域に、夢と希望だけもって都会から移住したら、表ヅラにこにこしてるけど、プライバシーには干渉しまくってくるし、デリカシー1ミリもあらへんし、ちょっと謎ルール逸脱したら一瞬で干されるし、全然うまくいかへんかったって若者夫婦ドキュメンタリーとかのが面白い気するよね。

村映画、日本のカス映画系でもあるので、そのうちまた書きます〜