レコードジャケットと洋服 ③
眼鏡ってその人の印象をガラっと変えると思うんです。
いろんなフレームがあり、かける人の顔の輪郭や目の形も千差万別。洋服と同様、選ぶ楽しみが無限にあるアイテムですよね。
レコードのジャケットを眺めていても、結構そんなところに目がいってしまったりします。
Bill Evans – Portrait In Jazz
ではレコードジャケットから見る眼鏡が印象に残るのって誰だろう。
アタクシがまず頭に浮かんだのがジャズピアニストの巨匠『ビル・エバンス』。
彼の超有名盤「ポートレイト・イン・ジャズ」のジャケットに写る彼自身の写真。
やっぱりアレが一番一般的ではないかな。少し大き目のウエリントン型セルフレーム。
個人的なイメージとしては、ウエリントン型のセルフレームって、結構カジュアルな印象があるけど、エバンスの写真を見るとカジュアルさよりも知的な印象が強くなりますね。
彼のビシっと整えられたヘアスタイルとジャケット(スーツもある)スタイルがより引き立てる感じになるのかな、、、。
あとは彼の奏でる音楽の美しさが余計にそう思わせるのかも。自己演出とまで本人が思っていたかどうかはわかりませんが、こういうのが自己ブランディングの一つとして有効なのは明らかですよね。
まぁ、晩年は髪の毛も伸び、どこかやさぐれた雰囲気になっていきましたがやはりドラッグが関係してるんでしょうかね。その辺りは他の文献に色々載ってるのでここではスルーしますが。
トレードマークとなっている彼の眼鏡ですが、当時アメリカ全体で同様の形、素材のものが流行したらしく、そういう意味では実はミーハーだったのかしら?なんて邪推してしまったり。
ともあれ眼鏡というアイテムはその人の印象を決定づけるほどファッションにおいては重要な役割を担うものらしい。
ちなみに日本の眼鏡ブランドからエバンスのかけていたフォーマット/素材で復刻版(当時はアメリカのアメリカンオプティカル社が製造)をリリースしているという。
まだ実物は未確認ですが非常に気になります、、、。
エバンスばかりに気を取られがちですが、当時のジャズマンは洒落た眼鏡をしてるなぁ、それぞれ雰囲気が違って見てるだけでも楽しい。
さて。
前回のレコードハンティング現場は大阪市北区でした。
今回は中央区。大阪ではレコード屋がひしめく激戦区ですね。
アタクシがまだ学生で “ダンスフロアジャズ” という言葉に衝撃を受け色々お勉強??しはじめた1998年創業の『Especial Records』をご紹介。
Especial Records
オーナーは日本のクラブジャズ黎明期からシーンを牽引し続けるKYOTO JAZZ MASSIVE所属の沖野好洋氏。
世界各地でDJとして活躍を続ける氏の確かな審美眼によってセレクトされたレコード達はクラブの現場に根差した重要度の高い作品ばかり。
クロスオーバー / ハウス / ヒップホップ等の最新音源、またそれらが影響を受けたであろう旧譜群(ジャズ / ソウル / ラテン / ブラジル)の貴重盤から再発ものまで、見るだけでも楽しい空間ですよ。
勿論試聴も出来るので気軽にお話ししながら好みの盤を物色してみてください。
きっと素敵な1枚が見つかりますよ!
住所 | 〒542-0081 大阪市中央区南船場 4-9-2 サクラビル1F |
TEL | 06-6241-0336 |
営業時間 | 12:00〜20:00 (日曜14:00〜20:00) *月曜定休 |
WEB | https://www.especial-records.com |
info@especial-records.com |