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日本に一台しかない楽器のご紹介 ~頑丈なケースも作ろう!/ 打と居と魚:打の五、兼、居の三

MUSIC, LIFE STYLE

※ パーカッショニスト木村和人による寄稿は、パーカッショニスト目線の「打・カテゴリ」、DIY関連の「居・カテゴリ」、アクアリウム関連の「魚・カテゴリ」、三つのテーマでお届けしております。 本日は・・・

打の五:日本に一台しかない楽器のご紹介

さて、前々回のコラム、
パーカッションあるあると、この曖昧な世界 ②
にてさせて頂いた次回予告は、

「日本に(たぶん)2台しかない楽器と、日本に一台しかない楽器のご紹介~前者のケースは自作した&後者のケースも作ろう!~」

でしたが、前回はついつい、魚カテゴリーの記事を書いてしまいました。

かつ、最近のマイブームであるYouTube動画との記事の連動!… の流れを汲みまして、まずは、日本に一台しかない楽器、
“Eckermann Drums(ブランド名)の Creature40.14C(モデル名)” についてご紹介します。

さて、この Creature40.14C なる楽器、我々にも馴染みが深いタンバリンと同じ系統の楽器でして、枠に膜(皮)が張ってある「フレーム・ドラム」の一種であります。

2021/5/7オーストリアより我が家へ到着。

この形状の楽器は、素材や大きさは違えど世界中に分布しております。

ん?
世界中に分布してるのなら、なぜ「日本に一つしかない」などと大風呂敷を広げるのか??

と思われる向きもございましょうが、こちら、オーダメードなのであります。

Eckermann Drums というのは、オーストリアの工房でして、現在は日本での代理店がありませんから、直接ビルダーのエッカーマンさんにメールをして、個人輸入という形で手に入れました。

その際、Creature というラインの「雛形」は存在しているものの、皮の種類(ヤギなのか牛なのか)、厚さ、張りの強さ、木枠の処理等、何往復もメールでやり取りし、日本の気候と私の音の好みでもって作り上げて頂いたものなのです。
故に日本に一つしかない、否、世界に一つしかないと言って良いでしょう。

↓ そして、前々回の伏線を回収 ↓
「人に触らせてはいけない楽器」なのであります。

パーカッションあるあるとして、前々回述べましたが、なぜかパーカッションって勝手に触られがち… なんですよね。

触ったら音が出るし、楽器としての敷居が低いんでしょうか。
バイオリンだのギターだのは勝手に触られるとかあり得ないのに、なんだかな~、という事態がよく起こります。
ま、確かに丈夫なものが多いんで、ええちゃええんですけどね… ワークショップとかやなかったら、ひと言要りそうなもんです。

でも、これはダメ!!

なんったって、この感じの皮、今んとこ見たことないですから、張り替えようと思ったら日本〜オーストリア往復です。

エッカーマンさん曰く、
「この楽器長持ちさせたいんなら、人に貸さないでね。 この膜(皮)はめっちゃ繊細だから、然るべき作法で触らんと劣化するからね?」

とのことでした。

楽器の皮のメンテには、シアバターだの、馬油だの、ワセリン(手指保護と併せて)だのを使うことがありますが、
「そういうのも絶対NG! 水分、油分等、膜(皮)の内部にしこりみたいなのができるからやめて!」

とも。

そんなわけで、今んとこ持ち出したのは2箇所だけです。
あきらかに、「勝手に触る人がいない」現場にしか持っていってないですね。
それを偏狭と言われても、その誹りは甘んじて受けましょう、てなもんです。

その Creature、どんな音がするのかは、▼ こちらの動画をご覧ください。

ぶっちゃけ、スタンドにマウントしてパーカッションセットの一部にしようと思ってたんですが、こんだけの奏法と音色があると、やっぱり勿体無い。 スタンドに立てちゃうと、できない奏法もあるし… と思って練習をしているのですが、この動画に含まれていない奏法と音色がまだまだあるのをつい先日発見しまして、こら一筋縄ではいきませんよ… というところ。

別にバカテク&速弾きみたいな事には興味ないですが、それにしても!! な楽器でした。

むずい!!!

 

・・・からの!

居カテゴリのDIY案件、ケース作りについて。

居の三:頑丈なケースも作ろう!

既に、居カテゴリの他の記事でも述べておりますように、私にとってのDIYの定義は、
「仕方ないからやる」

であります。

自分に必要なことだけど、しっくりくるものがないから、
「仕方なくて」自分でやる

ということです。

「しっくり」の中身は、具体的な用途であったり、費用対効果であったりします。

そんなわけで、ここのところのYouTube活動も、来るべき自分のソロ作品、レッスン商材を作るためのDIYだったりします。

で、この楽器における「しっくり」こないポイントは、純正のケースがどうやらソフトケースであること、楽器自体のカスタムで費用が膨れ上がったので、なんかしらハードケースを転用するにしても予算オーバー&オーバー… という2点であります。

だから、ケースを作る。

とりあえず、家に何かしら使える廃材はないかゴソゴソし、足りないものだけ買いに行きます。
今回は、使えるサイズの板材が見当たらなかったので、ビス類以外はほぼほぼ購入しなくてはなりませんでした。

まぁ、それでも既製品よりはうんと安く済むのですが。

ここからは、道具さえあれば至極簡単。
最も難しいのは、木材をいかに寸法通りに切るか?? ってことですが、そこは、自分で労力を使うより、購入店での木材カットサービスを使います。

「仕方ないからやる」系DIYにおいては、自分の技術を過大評価しないのもポイント。

どうせ慣れない作業なんだから、失敗してガタガタになったり、買い直したり、の手間と費用はなるだけ無い状態に持っていくわけです。

趣味でも仕事でもないんですよ、この作業。

基本的に木工作業になりますから、スタートの切り出しは超重要。 微細なズレは作業が進むにつれ増幅されていきますから、ワンカット数十円をケチるべきではありません。

で、木枠を組む。
ぶっちゃけ、この作業がきちんとできれば、ケースの出来は90パーセント終了です。

直角をとる

直角をとりつつ圧着する

ここまでできれば、あとは、天板側板をはっ付けて、さらにパンチカーペットをはっ付けて、蝶番と金具を付ければ出来上がり… って寸法です。

楽器に傷がつかないよう、内側には余ったパンチを

これだけやっても、微妙なサイズ違いは生まれます。 でも気にしない。趣味でも仕事でもないんで。

▼ さあ、それでは、出来上がりをYouTubeでご確認ください。(動画自体の中身は、ほぼ撮影用三脚についての内容です)

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

次回も動画とコラボできたら良いな、と思っております。
日本に二台しかない(たぶん)楽器のご紹介にするか、Creature の新しい音色からの楽器探訪にするか、ただいま思案中…。

また次回も、是非ご覧ください!!

追記

その後、上記「楽器探訪」をやってみました。
音色の数が多い!!