映画レビュー ~シリーズ3作続いて、まともな映画になっていくレアパターン。スカイライン「征服」「奪還」「逆襲」
大体、SF映画の類は、1作目か2作目は面白かったりするが、3作目はハズレ多め。 というより1作目でネタ出尽くすパターンがほとんど多い気がする。 気がするだけ。 そんな中稀にある「あれ、ちゃんとクオリティ保ってシリーズ化してますやん」な類に出会したんでレビューしてみました。
宇宙人襲ってきて人類絶滅の危機、わー大変ってよくある設定の「スカイライン」という映画が謎の進化を遂げて3まで公開されていました。 レッツ、スカイラインといってもヤンキー車じゃないよ!
スカイライン -征服-
監督:グレッグ・ストローズ、 コリン・ストローズ
アメリカ
2011年
94分
製作:レラティヴィティ・メディア、ハイドラックス
配給:松竹
いわゆるところのB級SF映画です。
ストーリー
ロスに住む親友のペントハウスを訪ねていたカップル、ジャロッドとエレインは、早朝、最上階の部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ました。 そして、その光を見た友人の一人が、一瞬にして光の中に吸い込まれて姿を消すのを目撃。 更に、窓の外に広がる光景に、彼らは呆然と立ちつくす。 目前に迫る、これまで見たことのない巨大飛行物体。 しかも、それは1機だけでなく、空を埋めるほどの数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げていたのだ! しかし、それは絶望的な3日間の始まりにすぎなかった・・・。
TOPICS
- こんな感情移入できへん主人公もおらんで
- エキストラ除くと実質稼働5人ぐらいちゃうか
- いわゆる宇宙人映画
- なんかよくわからんが突然侵略されます
- 光みたら吸い込まれます
- 見たらおしまいやさかい
- ほぼマンションの一室で完結するコスパ感やで
- 主人公にいらいら
- 彼女は可愛い
- 3日間で制圧される地球ですが
- 「1日目」の尺長すぎて2日目3日目の雑さ加減たるや
個人的感想
当時、彼女を騙して映画館に見に行った際、終わってからしばらく口聞いてもらえなかった青い思い出がある本映画。 なんかストーリーも突発的やし出てくるキャストには感情移入まるでできへんし、突っ込み続けてたら終わる感じ。 しかも、いやいや、もう時間あらへんけど、どうやって終わるんかな、、ってヒヤヒヤしてたら、まさかの雑エンディング。 という終わり方に、最後まで突っ込みまくりだったわけですが、この時点で続編構想あったのか否か。
この時点では、よくある「続編匂わせB級SF」でした。
スカイライン -奪還-
監督:リアム・オドネル
アメリカ
2017年公開
105分
製作:マシュー・ショーズ、グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス
配給:ハピネット、REGENTS
え、うそ。そんな角度でアップデートするん?
ストーリー
突如として世界各地に現れ、地上から人々を吸い上げていく未確認飛行物体。 軍隊の攻撃も空しく、地球はわずか3日間で征服された。 しかし、人類反撃の希望は僅かに残されていた。 息子のトレント(ジョニー・ウエストン)と共に宇宙船に吸い込まれたLA市警の刑事マーク(フランク・グリロ)は、人間の心を残したままエイリアンになったジャロッドとの共闘により宇宙船を破壊することに成功した。 内戦が続くラオスに墜落した宇宙船から、生まれたばかりのジャロッドの娘、ローズと共に脱出したマークは、反政府組織のボス、スア(イコ・ウワイス)のアジトに身を潜める。 そんな中、エイリアンに対抗する手がかりを見つけだした彼らだったが、アジトは大量のエイリアンに囲まれていた! いま、地球の支配者の座を賭けて、残されたわずかな武器と肉体を駆使した最終決戦が始まろうとしていた
TOPICS
- なんか俳優さんグレードアップしまくりでどうしたんですか
- 筋残しつつ別ストーリー挟みつつのちゃんとした展開
- 前監督は制作へ
- 監督前作へのリスペクトありつつ、やりたいことやってる感
- VFXは相変わらずすんごい
- アバターとかの制作陣とか
- なんかですね、舞台がラオスとかになるんですよ
- で、現地のテロリストと主役が合流して宇宙人と戦う的な
- シラットって格闘技を使って戦うわけですが
- すんごい強いんですね
- カンフーとかとも違うし
- 多分見どころその1はこの辺
- つまり、肉弾戦ありあり
- が、ノリはなんかコメディ感もあります
- んで、シャークネードシリーズもびっくりの
- 宇宙人の影響受けたの子も誕生
- しかも秒で育つでしかし
- たまたま合流した車掌役のねーさん可愛すぎ
個人的感想
宇宙人に侵略された続編〜的な展開と思いきや、前作の文脈も残しつつの展開。 また、そこつながるん? という伏線回収、なんか頭が体にめり込んだウルトラマンでいうジャミラ的な宇宙人のフォルムも見慣れてきたで。 んで、あまりよく知らんけど、フランク・グリロって「アベンジャーズ」「パージ」にも出演の著名な俳優さんも登場で、なんとなく底上げ的にクオリティあげてくる。 アジア、しかもラオスの遺跡満載の場所が舞台っていうのも新鮮。 それにしてもシラットすんごい。 ナイフ片手に宇宙人倒しまくりって素敵。 それにしてもエンドロールのNG集なんなんだろうか。
いや、ただのしょーもない続編とおもいきや、別角度伏線回収とちゃんとしてますやん。
スカイライン -逆襲-
監督:リアム・オドネル
イギリス・スペイン・リトアニア
2020年公開
110分
配給:ハピネット、REGENTS
正直、え、まだ続くん感
ストーリー
15年前、地球に出現した宇宙船は、青い光を放出し大量の人間を吸い上げていった。 彼らエイリアン〈ハーベスター=収穫者〉の目的は、人類を資源に使うこと。 捕らわれた人々は、脳を人造人間〈パイロット〉に移植され奴隷として使われた。 母親が妊娠中に捕えられ、青い光の影響で特殊なDNAを持って生まれたローズは、父親代わりのマークらと抵抗軍を結成。 10年後、リーダーに成長した彼女は、青い光のパワーの源・コアドライブを積んだアルマダ艦を打ち破り〈ハーベスター〉は地球から姿を消した。 それから5年、戦いで心に傷を負い抵抗軍を離れていたローズは、コアドライブが敵の惑星コバルトワンに転送されていたことを知らされる。 すでに〈ハーベスター〉は反撃の準備を整え、洗脳から逃れ地球で暮らす30億もの〈パイロット〉を再び操りはじめるという。 残された時間は72時間。 ローズは精鋭部隊や〈パイロット〉にされたマークの息子らとコバルトワンに向かった。 謎の怪物たちの襲撃をかわしながらコアドライブを捜索する彼らの前に、〈ハーベスター〉のリーダーが現れる。 いっぽう地球では〈パイロット〉の群れが人々を襲いはじめていた・・・
TOPICS
- 子供がまさかの育って主役化
- 20世紀少年もびっくりやで。
- 色々端折った感あるけど宇宙船ぱくって逆襲やで
- あれから15年、、、
- って急に時たってるがな
- アクション映画主演のおねーちゃんって全員 アンジェリーナ・ジョリーみたいになるんなんでなん
- ミラジョボビッチのが好きです
- すんごい雑に敵の星に乗り込むでしかし
- 重力とか諸々大丈夫なん
- 支配下置かれたのに色々開発してたんですね、、
- 突っ込み満載やけども
- 最終的には、結局の肉弾戦
- 人間サイドの裏切りもあるで
- って、よくあるハリウッドSF大作感でてきてるけど
個人的感想
結論から行くと、なんとなく、ちょうどいい感じの予算配分もあるSF映画に収まった感ありあり。 二作目奪還の、突然かつ無理矢理舞台ラオスにして、シラットぶっ込んで〜の件は少し成り潜めて、ちゃんと本筋残しつつ、SF映画しちゃってます。 終盤無理矢理シラット使いのあんちゃん登場させたりってのに想い感じまくりのあたりですな。 とはいえ、1作目のひどさからすると、「よくぞここまで、、」という親心芽生える勢い。 関係者のみなさん、お疲れ様でした。
なんか、色々こじつけて続編作りかねへん温度感はあります。
3つ通して所感
舞台は同じやけど、全然違う人が主役になって〜みたいな作品は見たことある気するし、設定出オチ感で、全然ストーリーの文脈無視やがなって作品は見かける気しますが、本筋の設定や登場人物の件残しつつ、謎角度も設けて続編化って、1作めの酷さからはおよそ想像つかず、しみじみ見てしまった。
食べログで1.5みたいな期待値ゼロで行った店が意外とうまくて、だんだんハマっていく感じに似ています。 似ているのか?
とはいえ、SF・アクション耐性あまりない一般的な感覚の人には間違いなくおすすめしないため、あくまで個人の感想になります。