映画レビュー ~タイトルとパッケージだけ似すぎ映画二選「モンスターズ・フォレスト」「デビルズ・フォレスト」〜
人生を振り返ってみて、自分の中でずっと流行っていることの一つにUMA・虫映画っていうのがある。 多分流行っているという表現は適切ではないが、そんなことは気にしない。 怒られたら後で謝るだけだ。 謝るの結構得意やし。 で、虫映画特集でも今回テーマにしようかと思ったが、まぁあんまし面白味ないしなぁと考えていて(面白味など求められていない)、ふと思い出したこの二作品。 パッケージ、ほぼパクリというかママやがなと思いながら映画見てみたら、当然っちゃあ当然だが内容全然違って、かつ、それぞれ、割と面白い(私は好き)という具合だったのでレビューすることに。
虫っぽい生き物とグロいのイケる人大集合〜!
まずはパッケージ
モンスターズ・フォレスト
デビルズ・フォレスト
、、、くりそつやないか!
画像のタッチといいフォントといい、似すぎである。 マロニーと糸こんにゃくぐらい似ている。 どっちも好きですが。
ほな配給会社とかどうなんかなと調べてみる。
配給会社などなど概要比較
モンスターズ・フォレスト
監督:ケネス・クラン
時間:1時間30分
発売日:2013/9/4
出演:ジョン・チャールズ・メイヤー, ジェシカ・シモンズ, クリスティン・ヘイバーマン, ジョン・ブリデル, ケン・マクファーレン
販売元:アルバトロス
デビルズ・フォレスト
監督:ダーレン・リン・バウズマン
時間:1時間34分
発売日:2013/3/2
出演:スティーヴン・モイヤー, ミア・カーシュナー, ショーン・アシュモア, エリック・ヌードセン, アシーナ・カーカニス
販売元:トランスフォーマー
、、、全然違うがな。
だがしかし、上の映画情報をみると、割と両映画の違いは歴然である。 配給会社でみると、どっちもB級ホラー輩出気味ではあるが、トランスフォーマーの方がだいぶマシです。「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」とかゾンビものは大量に配給してた気もしますが、アルバトロスは、昨今噂の「メガシャーク」「シャークネード」シリーズから、「アルマゲドン2020」みたいな、いわゆるモックバスターともいう、メジャー映画のタイトルもじってB級低予算映画配給しがちな会社なためです。 転職するならここと心に決めてます。
で、監督もよーみたら、デビルズ・フォレスについては、あの密室系スプラッター映画で、3作目ぐらいから、中だるみが始まり、グロい映像を見せるだけの映画になっていき、「慣れていく自分が怖い」と、ガンダムのセイラさんが呟きそうな印象に成り下がっていく「SAW(ソウ)」シリーズのダーレン・リン・バウズマンさんである。 で、ちょっと調べたら、まーVFXとか著名な人々が絡んでいて、そりゃソウよねという、この時点で差は歴然なわけです。 ちなみに、モンスターズ・フォレストのケネス・クランさんは調べてみましたが、他にヘルレイザー2とかしかでてきませんでした。、、、売れへんのかな 、、俄然応援したくなりますね。 がんばれマイノリティ!
そして発売年一緒やし、どっちかが先に発売されてどうこうってわけではなさそうですね。 パッケージはもはや、デザイン会社が手抜いただけなんだろうか、、うーん調べる気が一ミリも起きへん。
肝心のストーリー
いや、もはや肝心ではございませんが。
モンスターズ・フォレスト
1,000年に1度目覚めるという伝説の怪物が襲い掛かるモンスターパニック。 様々な理由から山奥のキャンプ場を訪れた人々が、地中から現れた巨大怪物、ミレニアム・バグと遭遇する。 巨大な牙と触手に襲われながら、彼らは何とか逃げ出そうとするが…。
デビルズ・フォレスト
それは狂気か幻か、それとも…。
リチャードは、再婚相手のシンシアと幼い息子ダニー、そして前妻との娘サディを連れ、ニュージャージーの森へキャンプに出かけた。 思春期のサディとは関係がうまくいっておらず、この旅が、家族の絆を取り戻すきっかけになるはずだった。 しかし、彼らが足を踏み入れたのは、伝説の悪魔 “ニュージャージー・デビル” が棲むとされる、忌まわしき森。 所詮は伝説だと高を括っていたリチャードだったが、周囲では動物の変死や奇妙な物音が相次ぎ、遂には森の中で出会った青年が、謎の失踪を遂げてしまう。 恐怖におののく家族の眼前で、突如何かに取り憑かれたように豹変するリチャード。 その時、彼らの背後で、想像を絶するほどけたたましい、何者かの咆哮が響き渡る…。
、、、情報量全然違うがな。
ここで共通項としては、主人公が離婚してて、連子さんと再婚相手の仲を深めるため、キャンプに行く云々というあたり。 アメリカって離婚率高いのか、この手のホラー映画、基本離婚してどうこうって設定めっちゃ多いっすね。
ネタバレを一応避けるために詳細は話しませんが、総じて両方とも悲しい話です(当社比)。「モンスターズ・フォレスト」は、森の中に住むよーわからん半分モンスター感のある一家にキャンプに行った家族が襲われて拉致られ、とかなんとか言ってたら、このご時世に、大昔の特撮映画よろしく、すんごい雑な造形の着ぐるみモンスターが出てきて、わーきゃーしますが、意外と家族の絆感とお涙頂戴感出してくるシーンがあったりして、「いや、このボロボロなB級感の中、どんな気持ちでみたらええねん」と戸惑う事必至。 ラーメン屋入ったら普通にドヤ顔でうどん出されたぐらいのどうしたらいいかわからん感です。
一方で「デビルズ・フォレスト」ですが、これもネタバレ避けつつ書くと、モンスター感はあまりなく、どっちかってと、精神的に参ってしまったお父さんの現実と非現実行き来系、「俺まともやさかい、誰か信じてーや!」っていう内容である。 で、キャンプに行って気分転換(キャンプ好きすぎ)しようとしたら、モンスターっぽい気配があって云々。 なんか伝説の魔女伝説も相まって、雰囲気完璧。 なわけですが、割と終盤の展開は、「え、まじで。」感あって楽しいです。 んで、お父さんが精神的に錯乱していくところは、よりヒートアップする感じで、机の上のポップコーンを握り潰してしまう勢い(映画館以外でポップコーン食ったことあらへん。)で、きっと盛り上がります(願望)。
予告動画
これみとけば基本、本編見る必要はおまへん。
モンスターズ・フォレスト
デビルズ・フォレスト
ちなみに、「デビルズフォレスト」の主演スティーヴン・モイヤーさんは「恐怖ノ黒電話」「エビデンス −全滅−」など、シッチェス映画祭系に出ている人で、ウィルスミス主演のんにも時々出てる、そこそこ有名な人のようでした。 「モンスターズフォレスト」の主演ジョン・チャールズ・メイヤーさんは、ギリギリ知ってるあたりで「キラー・メイズ」あたりが限界だったので、そんな感じの俳優さんかと。 バイト掛け持ちしすぎて身体壊したりしてへんか、心配になります。
個人的感想
なんとなく比較系でレビューしてみた今回ですが、普段の適当なレビューより、比較する中で掘り下げる部分もあり、個人的にも書いてて面白かったです。 んで、この2作品、結構前に見たはずやのに割と鮮明に覚えてて、それも意外。 一週間前に見た映画の内容ですら忘れてしまう私なのに。 まぁたまたまでしょう。ちょっとこの手の比較シリーズは楽しそうなんで、また次回以降も気が向けばやって書いてみようと思う今日この頃。 それにしてもアメリカの人たちってキャンプ好きですね。 私も先日、初キャンプしましたが、一人、夜中にこの辺の記憶をなぞらえて湖畔の波音を聞いていると、色々妄想させてくれて面白かったです。
映画て素敵ですね!(無理やり)