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「沖野好洋氏と語らうブラジリアンミュージック “縁側” 対談 ①」− 沖野好洋 × 松田光司 −

CULTURE, MUSIC

今回はDJとして、アーティストとしてワールドワイドに活躍する KYOTO JAZZ MASSIVE / ESPECIAL RECORDS の沖野好洋氏にまったり、且つディープにブラジリアンミュージックについてお話を伺いました。

長年に渡って、氏にお世話になっている私も初めて聞くブラジル音楽にまつわる貴重なエピソードは必読モノです!!

松田:いい天気ですねw
本日はお忙しいところ恐れ入ります。
よろしくお願いいたします。

沖野:こちらこそよろしくお願いしますw

松田:いつもはこうしてお店の縁側でラフにおしゃべりさせてもらう事も多いのですが、今日はお互い嗜好しているブラジリアンミュージックについて少々お話を伺いたいと思います。 早速ですが好洋さんのブラジル音楽その音源との出会いについてお話しいただけますか。

沖野:最初の出会いは、まあ我々同世代なのでわかると思うのですけど、 “レアグルーヴ” ムーブメントがありましたよね。 それと同時に当時ロンドンで “ジャズで踊る” ムーブメントも興ったじゃないですか。 で、僕は兄(沖野修也氏)の影響もあってレア・グルーヴ音源も掘ると同時に踊れるジャズへの関心も深くなっていく訳です。 その頃日本でそれら辺りの音源をチェックするなり学習するにはレコード屋で掘るかコンピレーションアルバムを聴くかぐらいしかなかったじゃないですか? 例えば「CAPITAL RARE」シリーズとか、、

松田:「CAPITAL RARE」!! 懐かしいですねw
いい曲いっぱい入ってました!

沖野:あとジャズならジャイルス・ピーターソンとかが監修していたコンピレーションの「JAZZ JUICE」シリーズとか。

松田:教科書でしたね。

沖野:で、その「JAZZ JUICE」の中にはブラジリアンも入ってましたよね。

松田:アイアートとかですね。

沖野:なのでまず最初にブラジル音楽に触れたのはそれらに収録されてたアメリカ産のブラジリアン、つまりアイアートだったり、フローラ・プリムであったり、タニア・マリアだったり、アメリカ産のマルコス・ヴァーリだったり、その辺りがブラジリアン・ミュージックとの最初の出会いだったと思います。

松田:そうですよね。アメリカリリースのブラジル音楽。

沖野:つまりダンスジャズの流れの一つのエッセンスとしてブラジル音楽を耳にしたと思うんですよね。 当初はやっぱり今と違って何の情報もなかったし、いわゆるブラジル盤のブラジル音楽の情報も知識がまだ全くなかったんですよ。 松田さんも同じ感じじゃないですか?

松田:全く無かったです。 とにかく情報が無いし今みたいにネットも発達してなかったと思うし、足繁くレコードショップ回るしか出来なかった。 それで初めて買ったのがCTIのアイアートの「Fingers」でしたからw

沖野:そんな感じで僕は京都のDJとしてキャリアをスタートさせてたんですけど大阪のシーンとはちょっと違う視点でよりレアグルーヴ色が強かった。 でも当時、僕や兄貴はとにかくロンドンのシーンを意識していたと思います。 例えば当時「CLUB KING LONDON」ってTV番組あったでしょ??w

松田:ありましたねーw
トシ矢嶋さんがロンドンのダンスジャズシーンのレポしてましたね!

沖野:そういうものから影響されたり、IDマガジンとかに載ってたロンドンのクラブシーンの情報を入手したりね。 強烈に衝撃を受ける訳ですよ。「何!これ!!」みたいなw
でね、その直後ぐらいに雑誌 “Meets Regional” の企画でジャイルス・ピーターソンがロンドンから来日したんですよ。 ロンドンのミュージックカルチャーマガジン、 “Straight No Chaser” のポール・ブラッドショーガリアーノやジャズダンスチームのIDJ達と共に。 で、大阪でイベントが開催されて僕達遊びに行ったんですよね。 その時ジャイルスに「KYOTO JAZZ MASSIVE」と命名してもらったんですが、そういうコネクトもできてどんどんロンドンダンスジャズシーンに傾倒していくんですよね。 前後関係は正確に覚えて無いんですが、その後ポール・ブラッドショーから雑誌 “Straight No Chaser” 誌へのチャートの寄稿も依頼されたんですよ。

松田:KYOTO JAZZ MASSIVEのチャート見てましたね。 後々ですけど。 英語もわからないのにWAVEかどっかで毎月 “Straight No Chaser” 買って必死でチャートチェックしてました。

沖野:その “Straight No Chaser” 誌へのチャート寄稿や、同誌での日本のジャズDJ特集で紹介されたりしてたんですが、僕22歳位の時当時働いていた洋服屋の買い付けで定期的にロンドンに行かせてもらうことになるんです。

松田:ほうほう!

沖野:その時の出会いが更にブラジリアンに傾倒していくきっかけになるんですよ。

②につづく!

ただいま ESPECIAL RECORDS では沖野氏買い付けのブラジリアンヴィンテージ盤の新入荷を絶賛紹介中!

是非、チェックを!!

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