映画レビュー ~人生の先輩をナメてると時としてエライことなるよね特集~
子供の頃、あなたは悪戯をした頃があるだろうか。 私はある。 山ほどある。 団地住まいだった私は、5Fから1Fまでピンポンダッシュしながら駆け抜ける。 マンション共有駐輪場で火起こして遊ぶ。 近所の空き地で基地作ってボヤ騒ぎ。 あぁ、そんな時代もあったなぁと遠い目になれるのは、被害者目線がないから。 シャレにならない悪戯ってのはあるもので、それは単に犯罪なのである。
というわけで、いわゆるところのYouTuberで一儲けしたろう的発想や、爺さんターゲットに余裕の強盗かましたろうって輩に天誅、、そりゃもう半端ない天誅がくだりますの3作品。 それにしてもこの手のやつ最近増えとる気するんな。 やっぱ見てる人が「悪は地獄に落ちろ!」的感覚で見れるからなんだろうか。
Don’t HANG UP
監督 ダミエン・マセ / アレクシ・ワジブロア
製作 イギリス
2016年公開
83分
天誅どころやあらへん、文字通りあらゆるものを失い社会的抹殺まで追い込まれる、という点で、よーできた映画
ストーリー
モズリーとブレイディは、イタズラ電話の様子をSNSで実況する悪質な遊びに熱中していた。 ある日、イタズラ電話をかけた相手から、折返しの電話がかかってくる。 その男はなぜか2人の名前も住所も知っていた。 やがて男はブレイディの両親を監禁し、さらに2人の友人も捕らえて半殺しにしてしまう。
TOPICS
- ザ・映画に出てくるアメリカ産若者
- 基本セックスとおちゃらけることしか考えてへんで
- イタ電しまくってyoutube(的な)で一儲けやで
- とかゆうてたら、知らん間に被害者生みまくりやで
- だって知らんやんそんなん、イタ電してただけやし
- ゆーてたら、相手が悪かったで
- ハッカーまがいに逆探してくるおっさんに当たってもたで
- あれ?この画像何?
- うちら盗撮されてる?
- つーか、この画像パパママじゃね
個人的感想
毎回あんましネタバレを気にせず書いてますが、この映画については、前情報なしで見た方が臨場感高まりそうなので、TOPICSもほどほどにしときます。 この手のリベンジ系の作品って、近頃漫画とかでも時折見かけますなぁ。 多かれ少なかれ、無意識に誰それを傷つけたり、加害者になっていることも人知れずある今日この頃。 わざわざ、意図して誰それの被害になるような事やらんでもええのにと思いますよね。
やるんなら、とことんやろうぜの精神の方にはおすすめ。
ドントブリーズ
監督 フェデ・アルバレス
製作 アメリカ
2016年公開
88分
歳食うとそんだけ重ねたもんがありますよな。 知らん世界重ねとると斜め上いかれがち
ストーリー
親と決別し街を出るため逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスと一緒に、大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。 だが目は見えないが超人的な聴覚を持つ老人は、どんな“音”も逃さない<異常者>だった。 真っ暗闇の家の中で追い詰められた若者たちは、怪しげな地下室にたどり着く。 そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキーの悲鳴が鳴り響く――。
TOPICS
- お馴染み大体アホなことやるアメリカ産若者主役
- 五感のどっか失うと他が研ぎ澄まされるってやつありますよね
- 事故あったり怪我した時、ちょっとその感覚陥りませんかね
- 普通のホラー映画と違う点
- あれ、、今なんかおらんかった?
- あれ、、なんか音したよな?
- ってやつと違って
- 爺さん目見えないんで、横歩いてたりする
- ただ、どんな音も逃さへんで
- 目の前おっても気付いてるんかわからへん
- この感じはわりとスリリング
- ちょっと斬新ですよね
- なんとか物音立てずに脱走しようとする3人
- 取っ捕まったりしつつの脱走劇
- ところがどっこい地下室の謎が判明するや
- うそーん、そんな展開?
個人的感想
この映画も、ちょっとネタバレ控えたい所存。 目の見えない爺さんで、もはや異常者ばりに音に反応する彼との対峙を描くスリリングがすぎるサスペンスホラーってとこですが、面白かったのは、もうひと展開あるところ。 目が見えない爺さんの爺さんたる所以とは一体! そんな過去と理由あったんすか、それにしても強すぎる上に発想エグない? 爺さん! 俺好きやけど。 という具合で、とりあえず見てみてくれと言いたいです。
ええ感じのサスペンスホラーでライトなノリで彼女とみようもんなら、終盤、微妙な空気になるか、めっちゃ盛り上がるか紙一重。
グッドネイバー
監督 カスラ・ファラハニ
製作 アメリカ
2016年公開
98分
結果的には、爺さんが悲しい映画です。
ストーリー
ショーンと友人のイーサンは、近所のひとり暮らしの老人宅に忍び込んで隠しカメラを設置し、ドッキリを仕掛けることに。 ドアを急に開閉したり突然音楽を流したりして老人の反応を楽しもうとするが、老人は驚く様子を見せないばかりか、不可解な行動を取りはじめる。 老人が頻繁に地下室に出入りしていることを不審に思ったショーンたちは、そこに老人の妻の死の真相が隠されているのではないかと疑うが…。
TOPICS
- お馴染みアホなアメリカ産若者が主役
- youtube的なんで一儲けしたるぜ
- 向かいの一人暮らしの偏屈爺さん盗撮していたずらかまずぜ
- んでその動画撮って、人気者なったんねん
- 爺さん、典型的なややこしい偏屈
- 道ゆく犬の散歩人にも絡むぜ
- 盗撮して友人達にも見せて人気者気分やで
- ただ、地下鉄入ったらなかなか出てこーへんよね
- 絶対秘密あるよな
- いや、そこは一線越えんとこうや
- お前ヒヨってんちゃうぜ
- とかゆうて、ある日一線越える二人
- さーて地下室には何があるんでしょうか
個人的感想
他2作とちょっとテイスト違い。 爺さんは、至って普通の、どっちかってといい人の部類です。 悪いのは若者です、老い先短い爺さんに未来はありません。 若者にはあります。 それだけっちゃあそれだけな。 結果、エンディングもモヤモヤが残り倒します。 あーもやもや。 途中から、事件後の裁判の様子が差し込まれるあたり、俯瞰した説明的シーンもあって、それはそれで面白かったです。 が、モヤモヤ。
悪が常に裁かれるのかってのは、基本そうでもない世の中。 大体長生きする奴は、抱えないノーストレスな奴。
3つ通して所感
例えば、軽犯罪系youtuberがニュースになって炎上することで、結果売名を得ることができるように、昨今の世の中は、メディアの取り上げについても、責任重大である。 悪い奴は悪いという道理がまかり通らない世の中。 その辺をちょっとなぞらった映画ともいえる3作品。
- Don’t HANG UP → すっきり!
- ドントブリーズ → こわ!
- グッドネイバー → 悲しい!
という感じなので気になった方は見てみてくださいまし〜。