打の一:パーカッションとパーカッショニスト / 打と居と魚
パーカッショニストの木村和人(きむらかずと)と申します。
自己紹介の意味も含めまして、音楽業界においてはマイナー・パートである「パーカッションとパーカッショニスト」について、お話ししてみようと思います。
…さて、「パーカッション=打楽器」と御存知の方は多いと思いますが、その中身は、身体から楽器〜果てはガラクタまで…と、とても広範囲に及びます。皆さんの思い描く「パーカッション」に対するイメージも、ひとりひとり異なっているのではないでしょうか?
そんな訳で、「パーカッション=打楽器として使えるもの一般」とでも言い換えた方が良いかも知れません。
もう少し詳しく見ていきましょう。
本来的に「楽器として造られた」パーカッションについて(身体、生活雑貨、ガラクタ等とは異なる)。
これらは、国や地域ごとに特有の「材質・形状・奏法」を持ちながら、至る所に存在しています。
ここに二つの画像があります。
こちらは、私の所有する楽器の一部を集合させてみたものです。
本来的に楽器として生まれたものたち。
対して、こちらの画像、
クラシック・コンサートのリハーサルでしょうか。
ティンパニ、大太鼓、木琴、鉄琴などがありますね。
さて、ここまでの流れで、パーカッションという言葉が表す内容が、少しずつ変化してきたことに、お気づきでしょうか。
①打楽器一般(身体からガラクタまで)
②本来的に楽器であるところの打楽器
③特定のジャンルで使われる打楽器(例:クラシックで使われる打楽器類)
④個々の打楽器(例:ティンパニ、大太鼓、等々)
①、②において、「パーカッション」とは、身体から楽器、それからガラクタまで~の幅広さを持ち、とても自由に演奏「できる・される」もの。
他方、③、④では、「演奏される音楽」によっては、「使うべき楽器・奏法等」が規定される(先人達から受け継がれるべき、果てし無き伝統…を内包する事が殆ど)もの。
すなわち、「全き自由」と「果てなき(且つ局所的)伝統」という、半ば相反する性格を併せ持つのが「パーカッション」…という事ができます。
さぁ、となれば、パーカッショニストとは何者なのか?
①~④を演奏する者でありますから、
ソフト面(演奏される音楽)と、ハード面(演奏に使用するパーカッション)の兼ね合いを差配しながら音を紡ぐのが、パーカッショニストという事ができましょう。
…以上、今回は自分自身の自己紹介にまでに至りませんでしたので、また機会がありましたら。
今後は、
・打楽器にまつわるあれこれ「打・カテゴリー」
・暮らしに快適さをもたらすライトなDIYの「居・カテゴリー」
・ニッチ道まっしぐらアクアリウムについての「魚・カテゴリー」
について、綴っていこうかと思っております。