CBA – Instagramで世界中に作品を発信するアブストラクトアート画家
Instagramで世界中に作品を発信
今回ご紹介させてもらうのは画家の「CBA(シーバ)」さん。
彼はこの春に、神戸市のアーティスト支援助成制度を利用し、神奈川県から拠点を神戸に移した画家だ。
彼はアブストラクトアートといった抽象絵を描いている。
主にGalleryでは活動せず、Instagramで世界中に作品を発表、発信しており、彼の作品は世界規模で評価されている。
むしろInstagramだけで世界中と繋がれるすごい時代である。
ハウスやヒップホップと近い
彼の絵は鮮やかな色と線が印象的だが、彼いわく色は二の次だそう。
考え方として構成が先で、オブジェクトをどう置いていくかといった位置関係が重要なのだとか。
作品を制作する前に彼の頭の中にはあらかじめ基礎的な設計図がある。
そして実際その設計図を基にオブジェクト置いてみて、思ったこととは違ったことがチャンスオペレーションだという。それに対して反射していく。その形が来たら次どうして行くか、予定通りには行かないことからまた新しく生まれ出すのだ。
あらかじめイメージする設計図には様々なものからインスピレーションを受けており、琳派や、古典芸術などから普遍的な美しい形を導き出し、そこから新しい、自らが感じるものを置いていくのだという。
何が面白いかというと、彼は自分が作り出す絵画を音楽のハウスやヒップホップと近いと言うのだ。
DJがトラックに様々な音を組み合わせて表現するように、彼の絵画も普遍的な美しいとおもわれる”美しい構図”に新しいものをレイヤーのように重ねていく。
長い絵画芸術の歴史の中で、美しい構図を使ってアブストラクトアートは必ず変化しており、構図は進化しながらも美しさと普遍性が守られていると彼は断言する。
彼は画家になる前に、20数年間グラフィックデザイナーとしてやってきた経歴もあり、どこかしら芸術をデザインするといった要素を感じる。
自身の表現について
彼は、はっきりと自分の表現に対して言語化する事ができる。
なかなか表現する人には難しいことなのだが、スラスラと言葉で表現する作家さんで非常に面白い。どこか自分を常に客観視する事ができているのだろうか。
どのように考え表現しているのか、彼独特の世界観を映像や音を交えて感じる事ができるので、
ここに載せるYouTube動画を是非観ていただきたい。
なぜ描きつづけるのか?
絵を描き続けること、ものをつくり続ける事は苦しさも伴う。だけど私が “なぜ描きつづけるのか?” という質問に、彼は “自分の絵画を通じて人と繋がれる時があると、やって来て良かったと感じる” と話してくれた。
私自身もそう感じている。
実際にCBAさんと、この様に繋がれたのは彼の絵画だった事も含めて。
Franck Muller & CBA
今現在スペインのFranck Muller(フランク·ミュラー)のショーウィンドウには彼の作品が堂々と飾られ、美しい構図と色組みにより仕上がった作品がマドリッドの街の中で存在感を出しているのだろう。
この展示にあたって、協賛のビールメーカーからアップされた動画も是非チェックしてもらいたい。
この投稿をInstagramで見る
コロナの影響でなかなか海外に行けるものではないが、彼のInstagramから様々な作品をチェックしてみてほしい。
CBA Instagram
https://www.instagram.com/dmocba/