映画レビュー ~寝たらあきまへん!ループ・トランス映画特集「トランス・ワールド」「残酷で異常」「ランダム」
90年代だとデビットリンチ監督「ロストハイウェイ」やデビットクローネンバーグ監督の「裸のランチ」あたりの、ループして誰が何役でどういうストーリーかよーわからんけど、サスペンスタッチと絶妙なエログロ系で妙に癖になるよねでお馴染みのこの手の映画。 なんとなくいくつか見ていますが割と印象に残った3本をピックアップ。 レッツループガール!
トランス・ワールド
監督 ジャック・ヘラー
製作 アメリカ
2011年
90分
配給:アメイジングD.C.
最後まで見たら割と面白いんやで
ストーリー
森の中に迷い込んだ3人の見知らぬ男女を待ち受ける奇妙な運命を描いたサスペンスミステリー。 とある森の奥深く。 夫とドライブ中にガス欠に陥り、ガソリンを買いに行ったまま戻ってこない夫を探していたサマンサは、1軒のキャビンにたどり着く。 するとそこに、同じように車のトラブルに見舞われた青年トムが出現。 さらに、今度はジョディという女がやって来る。 ジョディは恋人と強盗をしてきたばかりで、なぜキャビンにたどり着いたのかわからないという。 3人は助けを求めに森を出ようとするが、いつの間にか同じキャビンに戻ってきてしまう。 さらに、3人がやって来たのはそれぞれ別の場所や時代であることが判明する。
TOPICS
- 入りはよくある気がついたら知らない場所
- お前誰や
- ここどこやねん
- なんか知ってるんやろ!
- お馴染みに揉める人々
- これはザ低予算なのか
- 映像は変わり映えせえへん
- 出てくる人もいまいち魅力あらへん
- どなんやろな
- 眠たいな
- という中盤から想定外の展開
- え、CGショボ
- エフェクトショボ
- というのが気になりつつ
- 思ってたんとちゃうのエンディング
- ええ、ネタバレにつながるので全然かけません
個人的感想
今更このレビューでネタバレを気にするのもどうなんだろうかという思いもありますが。 ちょっとその辺も気にしてしまう作品。 序盤はよーあるシチュエーションスリラー的な入りですが、実は、登場人物が時代を越えた共通項があり、というあたりで、意外と面白いです。 序盤はとりあえず眠たいだるい消したいの三拍子ですが、そこを乗り越えつつ、なんか映像のエフェクト処理的なん雑じゃね?というB級感を耐え忍んだら、まぁまぁいいエンディングが待っている(はず)。
よーみたら、俳優さんもワイルドスピードとかメジャー系にも出てくる「スコット・イーストウッド」や、シャークナイトの主演「サラ・パクストン」と、割とちゃんとした人も出てる上、監督は、以前のこのレビューでも紹介した「オブジェクト」と同じ監督ってあたりで良作品にも納得です。
低予算やけど一応脚本ちゃんとしてる映画見たい人向け
残酷で異常(Cruel and Unusual)
監督 メルリン・デルビセビッチ
製作 カナダ
2014年公開
91分
配給 エンターテインメント・ワン / Candy Factory Films
ループというか死ぬ直前に行ったり来たり
ストーリー
妻殺害の現場が永遠に再現され続ける奇妙な建物に閉じ込められた男の運命を描いたSFサスペンス。 自宅のバスルームで妻に心臓マッサージを施す中年男性エドガー。 しかし妻が息を吹き返すことはなく、その傍らでエドガーも意識を失う。 次の瞬間、エドガーはなぜか車の運転席におり、助手席には死んだはずの妻がいた。戸惑いながらも妻と自宅に戻り食事を摂るエドガーだったが、自室のドアを開けると見知らぬ建物に迷い込んでしまう。 そこでは殺人を犯した人々のグループセッションが行われており、エドガーはテレビに映った老女から、身に覚えのない妻殺しの罪を追求される。
TOPICS
- なんしか主人公に感情移入できへん
- 小デブな管理職感のある白人メガネおじさん
- 妻は若いフィリピーナ
- 子供は死ぬほど懐いてへん
- 誤って? 妻殺害
- 誤ってなのか、はたまた
- そもそも誰の仕業なのか
- 的ループが延々続く
- 俳優さんの演技のパッとしなさが素敵
- どっちかってとおすすめせえへん
- 最後は何やら美談的
- え、そうなん? と最後まで感情移入できへんし
個人的感想
いわゆるところのループ・トランス映画好きにはちょっと刺激が足らんし、出てくる人は地味やし、なんか三文役者感半端ないし、なんなんだ一体という内容で、見ている途中から、「この時間ってどやねん」と、自問自答が始まり、いやいや、一応見とこやないか、と、まさに無駄ループが続く作品。 でも、なんとなく個人的には面白かったんですよね〜。「マイケル・エクランド」という、クレイジー気味な兄ちゃん役の人だけ、個人的にめっちゃ好きな「ディヴァイド」ってシチュエーションスリラー映画に出てたりで、勝手にテンション上がりました。
感想は個人の見解ですと強めに言いたい
ランダム 存在の確率
監督 ジェームズ・ウォード・バーキット
製作 アメリカ
2013年公開
88分
配給:アットエンタテインメント
やるんやったら最後まで頑張って!
ストーリー
彗星が接近した夜に集まった若者たちに起こる奇妙な現象を巧みな脚本で描き、シッチェス映画祭で脚本賞と審査員賞を受賞したSFスリラー。 ミラー彗星が地球に最も近づく晩、8人の男女がホームパーティを開いていた。 彼らが彗星の話題で盛り上がっていると、停電が発生し部屋の中が真っ暗になってしまう。 外の様子を見に行った8人は、自分たちと全く同じ人々が、全く同じ家でパーティを開いているという信じがたい光景を目撃する。
TOPICS
- 出てくる人達魅力的
- あれ仲間うち不倫・不和話?
- 彗星が近づいての量子力学上理論がトピック?
- 低予算で役者さん勝負
- 5夜で撮り終わったとか
- アドリブ多数だそうだとか
- 結構面白いと思うんですが
- ラストまでちゃんと描き切ってほしかったな〜
- 伏線というか種ばら撒いて未回収感
- 結局、本題関係ない感じのエンド
- これではこの映画の設定意味あらへん
個人的感想
後で調べたら、なんや賞もらったりとそこそこに評価の高い映画だったようでした。 ループ系というか、「自分達」に出くわす話は、SF好きは、 “おっ” となるが、ちょっと男女の怨恨系にフォーカス当たりすぎて、終盤テンション下りまくりであった。 が、出てる俳優さんたちは、なんとなく肩入れしやすいし、テンポ感もまぁまぁ作り込まれてて、そういう意味では楽しく見れます。
付き合い初めの彼女とかとライト目に見るにはちょうどいいかもです
3つ通して所感
ループ系の映画といえば、メジャーなあたりだと「12モンキーズ」とか「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とかありますが、あえて外してみたら、ループちゃうがなって作品も混じってますが、ご容赦を。 考えたら印象に残ってなかっただけで、ループ系の映画ってあれもこれもあったよな〜と、ふと思い出す次第。 その辺は、まぁまたの機会に書いてみよか〜
マドナシ ライブ予定
2022年5月21日(土) @ 大阪福島 LIVE SQUARE 2nd LINE
【ヒカリノミナモト 2022「KOH-GEN RECORDS 1st Anniversary & Genius P.J’s “carries” Release Party」】
キツネの嫁入り5thALBUM「Just Scratch the Surface」のフィジカルも取り扱ってもらっている尼崎の “KOH-GEN RECORDS” の1周年と東京のHIPHOPユニット “Genius P.Jʼs” のレコ発イベント。 こないだぶりのha-gakureとパンチ効いたリリックとトラックのS.L.N.Mさんとの4組イベント。 大阪も久しぶり。 多分うちら一番音小さい気しますがお祝い精神で参ります。
- 日時: 2022年5月21日(土) Open / Start 17:30 / 18:00
- 会場: LIVE SQUARE 2nd LINE(〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-11-37)
- 料金: ADV / Door ¥3,500 / ¥4,000(入場時ドリンク代別途要)
チケット:e+にて3/7(月)より発売
https://eplus.jp/sf/detail/3586220001-P0030001
[出演]
Genius P.J’s
ha-gakure
キツネの嫁入り
S.L.N.M
[DJ]
件
[FOOD]
もっさんカフェ