映画レビュー ~設定だけオモロイ映画特集~
例えば、中華そばから派生して塩ラーメン・醤油ラーメン・豚骨ラーメン・味噌ラーメンとラーメンのバリエーションが増える。 でもって、そっから背脂系の〜、魚介系の〜、鶏白湯の〜 まではわかるが、飛び道具的に、トマトラーメンだ、パスタラーメンだと言いだすと、それどうなんと思わざるを得ない。 斬新やけど本質的なポイント「美味いかどうか」外れとりゃせんけ。 まぁトマトラーメンも美味しいのありますけど。
何が言いたいかと言うと、設定聞いて、お、面白そうと思うも、オチが近づくにつれ、眠気との戦いになりがち(主観)だったりする設定だけオモロイ映画。 いや、美味しいラーメンじゃなくて、オモロイ映画にしてんけ。 そんな中でも、ただの変わり種やないんやで! 的、割と最近話題になったの3作品をご紹介。 ちなみにパスタラーメンは、17年前ぐらいに、京都の某ラーメン屋で展開していましたが、1年ぐらいで軒並み潰れてました。
イット・フォローズ
監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル
製作 アメリカ
2015年公開
100分
SEXするとついてくる姿を変える「何か」、で、最後は必ず殺されてしまう
ストーリー
19歳のジェイは男と一夜をともにするが、その後、男が豹変。縛り付けられたジェイは「 “それ” に殺される前に誰かにうつせ」と命令される。
“それ” は人にうつすことができる。
“それ” はうつされた者にしか見えない。
“それ” はゆっくりと歩いて近づいてくる。
“それ” はうつした相手が死んだら自分に戻ってくる。
そして、”それ” に捕まったら必ず死が待っている。
果たしてジェイは、いつ、どこで現れるかわからない “それ” の恐怖から逃げきることが出来るのか―。
TOPICS
- 冒頭のねーちゃんのくたばり方は割とショック
- ただただついてくる
- ゾンビ見たく呻き声とかもなく
- 姿を変えて、肉親とか全然知らんやつとかで襲ってくる
- 気がつけば、後ろにいたり建物と外でじっと見てたり
- とりあえず、ただ、ゆっくり歩いて近づいてくる
- んでもって、取っ捕まったらアウト
- っていう設定はやたら不気味
- とりあえず気持ち悪いってのが素敵よね
- なんとなくだらっとした雰囲気が逆に自然かも
- ようよう考えたら、なんとなく深いテーマを感じなくもない
個人的感想
なんかふわっとした終わり方するし、面白いっちゃあ面白いんけど、モヤモヤすんなーという作品。 真面目な話すると、近づいてくる「イット」は、何かを具現化したものと考えると、人によって見えるものが違うとかってのも、合点がいく。 また、病気とか “死” とか、ってのが形を持ったものとか考えると、ゆっくり歩いてくるってのもわからなくはないかも、とか真面目にちょっと思ったが、それにしてはとっ捕まったらすぐ死ぬし、あんなエグい殺され方せんでええやろし、そもそも相手が死んだら戻ってくるとか辻褄合わへんし。 設定いい感じに考えて、それをうまいこと不明瞭に映像化しはったなーという印象
スティーブンキングの「IT」と関係あるんかなと思ってみたら期待裏切られまくりの事必至。
ラディウス
監督 キャロライン・ラブレシュ / スティーブ・レナード
製作 カナダ
2017年公開
93分
自分に半径15m近づいた生き物は全て死ぬという設定だけおもろい
ストーリー
交通事故を起こし記憶を失くしたまま目覚めたリアム。 助けを求め近くの町に入るが目にするのは住民の死体ばかり。
謎のウイルスか何かが大気中に広がっているのではと疑い不安になる。 ようやく生存者を見つけたものの近寄ろうとした途端、突如目の前で死んでしまう。
何が起きたかわからないまま、リアムに近寄ったことで続々と増える死者。 分かったことはリアムの半径15メートル以内に近寄った者は皆死んでしまうということ。
誰の助けも借りられず困惑するリアム。 しかし、半径15メートル以内でも死なずにいる女性ジェーンと出会い、同じく記憶喪失の彼女と共にこの謎を解き明かそうとするが・・・
TOPICS
- おお、ワクワクするぜ、その設定
- 雷に打たれてそうなったそうです、へー
- ついでに記憶喪失です。漫画奇面組(古い)でそんな回あったような
- 近づいた鳥は死んで落ちてくる、ナイス!
- 近づいた人は白目剥いていきなり死にます、グッド!
- お、近づいても死なない女子現る
- 彼女といると他の人も死なへん?
- 彼女も雷に打たれて記憶喪失だそうな
- 奇面組でそんなんあったな、、(二回目)
- その割に衣服大丈夫なのね
- やや、実は記憶失う前に二人面識あり?
- なんですって
- ついでに彼女の行方不明の姉に男関係あり?
- マジかいや
- 犯人は誰や
- 都合よく部分部分記憶蘇るで
- いや、都合良すぎやでしかし
- せやし姉殺したん誰やねへん
- っていうか、半径15m人死ぬの設定全然活きてこ〜へん
- なんでそうなるんでしたっけ
- あ、そういうのはタブーなのね
- ハイハイ、ほしたらただの記憶喪失サスペンスでね?
個人的感想
見事なまでに見始めとラストで映画の評価だだ下がりの素敵作品。 音響とかに映画「メッセージ」のスタッフが入ってるとかで、 “何か起きそう” 感は半端なく伝わってきますが、結果、シンプルな記憶喪失、サスペンス映画です。 いや〜、半径15mに入った人が白目剥いてバタバタ死んでいくとか、設定だけ見たらマーベルとかでもありそうな能力で素敵とか思わせつつ、その能力は見事なまでに、それがどうしたと言わんばかりのサブ設定に成り下がっていきます。 まー面白い設定考えただけでも拍手というあたりで。
オレちょっと変わったホラー映画知ってるで、と、通気取って彼女を家にたらし込んだら、秒で振られる事必至。
ライト / オフ
監督 デイビット・F・サンドバーグ
製作 アメリカ
2016年公開
81分
電気消した時だけ現れて襲ってくる謎の影!
ストーリー
レベッカはある日、離れて暮らす幼い弟から思いもよらない話を聞かされる。
「電気を消すと、何かが来る。」 “それ” は一体何なのか? なぜ彼女たちを襲うのか? やがてレベッカたち家族に隠された恐ろしい秘密が明らかになる時、史上最恐の一夜が幕を開ける―。
TOPICS
- YouTubeで出回ってた心霊動画が元ネタとか
- 電気消したら、なんかいて、つけたらおらん
- あれ? 今なんかおったよな、、、気のせいか
- おるやん! みたいなのは、割と恐怖で素敵
- 化物のスペックも半端ない
- 高速移動・馬鹿力
- そして人も操れる
- いや、どういう存在っすか、無敵やん。
- 序盤はそんなわけで、ハラハラ感ありますが
- んで、結局その存在なんなんか
- 裏設定結構ありまくり
- 精神障害? 皮膚疾患のあった大昔の患者が云々
- あ、ちゃんと理由あるんですね
- 実験的治療で暴走して云々
- おお、急にSF化
- 最後はブラックライト持って対決だぜ!
個人的感想
YouTubeとかで映像だけ見て、「こっわー」ってなってるぐらいが一番面白いと思われ。 世の中知らなくてもいい方が良いことってあるよね。 結局、何らかの存在が恨み辛み勘違い込みで “存在” していて、そいつとの対決的映画。 うーん、電気消したら見えて〜って設定は、斬新やったが、結局は悪霊系、人乗っ取り映画というカテゴリに落ち着いてしまいますよね、、、。 シーリーツーボーミー。 DVDかなんかで裏エンディングとかもあるそうで、ご興味ある方はそちらも。
悪霊大好き! いつだってそこにいるって信じてる! みたいな人にはおすすめ。 その場合、その前に人格疑いますが。
3つ通して所感
なんかよーわからんもんってのを見る時は、なんかよーわからんもんのままで終わった方がスッキリするのか、具体的に提示された方がスッキリするのかというと、どっちもありな気もする。 映画て「シナリオ」「演出」「演技」「映像」「音楽」とかとかが、合わさって、 “面白” かったら、それが正解な気もしまっし、で、もっと言うと、その “面白い” って、単に観る側の主観でしかないし、そういう意味音楽と一緒で、良い悪いの正解ってあらへんなとしみじみするのでした。
- イット・フォローズ → よーわからんまま
- ラディウス → よーわからん上、設定どっかいく
- ライトオフ → 最後はスッキリ
という感じなので気になった方は見てみてくださいまし〜。