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LIFE STYLE

“初老”人と海 〜其の二

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それは去る7月10日。

前回の僕の投稿がここに掲載された日のことだった。

何となくだけど例の大物シーバスを逃した

あの岸壁に行ってみようとふと思い立ち

タイドグラフをサーチして

ぼちぼちと仕度をしていた。

 

その時だった。

 

友人のT君からLINEで「ちょっと行きませんか?」と。

こういう偶然というものはたまにあるものだけど

この時は一気に興奮状態になった。

僕も何となくT君を誘ってみようかなと思っていたところだったのだ。

釣り人特有の嗅覚というか、はたまた第六感というか、

ピタッとハマることがある。

T君が愛車で迎えにきてくれた。

車内ではその話題で盛り上がり、一路、例の岸壁へと向かった。

ポイントに着くや否や、水面をチェックする。

数日前の雨後の濁りも入って申し分ないコンディション。

潮の匂いや気温と湿度の感じもじわじわテンションを上げてくれる。

早速、ルアーのチョイスにかかる。

こんな薄濁りの時はリアルカラーのルアーより

チャートリュースと呼ばれる蛍光黄緑のカラーが効果的だと

勉強して頭に入れていたw

プラグという小魚の形をしたルアーのチャートリュースカラー。

これに賭けてみようとキャスト!

3投目ぐらいだっただろうか、ロッドの先をむしり取るかのように

力強いヒットがきた!

水平に物凄い速度で魚が走る。

「間違いない!かなりのシーバスだ!もう絶対バラしたくない!」

エラ洗いも派手にやらかす!

慎重にロッドを操り、リールのドラグも締めたり緩めたりを繰り返す。

気がつけば横でT君がランディングネットを持ち

神妙な顔つきでランディングの準備についていてくれた。

ブラックバスを始め、様々な大物を獲ってきた男、T君。

こんな頼もしいアシストはない!

「松田さんもうドラグ目一杯締めて大丈夫っすよ!」

そのアドヴァイス通りドラグを締めた。

掛りの具合でわかる。もうこれはバレないと。

それでもさらに慎重にゆっくりロッドを立てると

ゆらりとその魚体が浮いてきた。。。

「デカーーーーーーーーーッ!!!!」

二人声を揃えて叫んだw

そしてものの見事、T君が魚をネットに収めてくれた。

70㎝は優に超えている。

 

はず。www

 

というのも、、、、、

二人ともメジャーを忘れてきてたwww

なので正確な大きさは不明だけど

胸ポケットに未開封の僕のタバコ、ハイライトがあったので

比較のために一緒に写真に収めたww

ハイライト約9個分、ハイライトが8.5㎝なので大体73㎝と言ったところか。。。。

親子の釣り客さんが見にきて

「おめでとうございます!」

「おっきなおさかな〜!」

僕も「ありがとうございます!」と。

そしてシーバス君にも「ありがとう!!」と言って

海にお帰りいただいた。

そしてふと思った。

自然界には存在しない魚の色のチャートリュースに

なぜ食いついたりするんだろうか??

警戒心も強いクセに。。。。ww

その話を行きつけの居酒屋のブラックバス釣り師の大将にしてみた。

大将曰く、

「う〜ん、、、ようわからんけど魚の官能的な部分を刺激する色とちゃうやろか?」

なるほど、魚にとって本能的にたまらん色なのかも知れない。

 

自然とは?? とちょっと呑みながら考えてみたりしたww

 

 

最後に、、、、、、

何より思うのは、あんなでかい獲物をまだまだシーバス初心者の僕には

一人では絶対にランディング出来なかったこと。

T君に多大な感謝とリスペクトを!!

 

特に大層な約束をしなくても

まるで一杯呑みに行くかの様に

 

「ちょっと行きましょか?」

 

このフィーリングが功を奏することもあるし

その釣り人のカンみたいなものを僕は信じている。