映画レビュー ~ロシア産宇宙人侵略系の映画おもろい特集~
ロシアといえばウォーズマン、いや、あれは厳密にはソビエト連邦か。 ロシアといえば、他に、新日本プロレスに出てたサルマンハシミコフという「水車落とし」という技がえぐくて「ビッグバンベイダーと死闘を繰り広げた」でお馴染みの彼とかを思い出すわけですが、最近ロシア映画が割と面白い。 テーマやストーリーはまぁありきたりでも、絶妙に演出が想定してない角度で攻めてきたり、お国柄なのか妙に愛国心謳われたりと興味深し。 というわけで、偶然いくつか見た中で、あえて宇宙人侵略系にフォーカスを当てて3作品ピックアップ。 行くぜ、マトリョーシカァァァァァァァ!
アトラクション -制圧-
監督 フョードル・ボンダルチュク
製作 ロシア
2017年
117分
配給 プレシディオ
デジャブ感ありありな展開やけど、おねーちゃん可愛い
ストーリー
巨大宇宙船が飛来したモスクワを舞台に描いたロシア製SFアクション大作。 巨大な球体宇宙船がモスクワに飛来し、ビルをなぎ倒して多くの死傷者を出しながら着陸した。 異星人との初めての遭遇に人々が戸惑う中、ロシア政府は即座に戒厳令を敷き事態の収拾を図ろうとする。 一方、ロシア軍司令官の娘ユリアは異星人の科学技術者ヘイコンと出会い、ヘイコンが故郷の惑星へ帰るために必要なデバイス「シルク」探しを手伝うことに。 異星人に対する排斥の気運が高まる中、ヘイコンと一緒に過ごすうちに自分が彼を愛し始めていることに気づくユリアだったが…。
TOPICS
- 出た、ある日突然現れるUFO的なやつ
- 侵略する気あらへんのにロシア軍迎撃
- 血気盛んやで、しかし
- んでおなじみ、実は友好的な宇宙人
- みため背の高い人間
- あ、そのパターンね
- おなじみ可愛こちゃんと交流
- おねーちゃんは可愛いで
- おねーちゃんは父子家庭
- 父は厳格すぎる軍人
- はい、ややこしい家庭成立
- どっかで聞いたことある設定
- 他映画デジャブ感満載キャラクターの可愛こちゃんの彼氏
- もちろん逆恨みからの暴走
- 彼氏はついでに人々を扇動してUFO&宇宙人&保護する軍を襲撃
- とんでもなくアクティビティアップの宇宙人スーツ登場
- 着たらめっちゃ強なるあたりが少年ジャンプ感あるで
- ショボい彼氏がスーツ強奪して「死なない」宇宙人ボッコボコ
- ボコボコ宇宙人をおねーちゃんが救おうとして、、、
- そこはかとなくロシア感
個人的感想
何がどうと言われると難しいんですが、割とさらっとみれます。 設定やキャラクターは振り返ってみると、デジャブ感満載の欧米映画でも、よくある類で特に目新しいものはない気します。 あ、ハリウッド映画とかよりは、あほなジョークとか、無駄にエロいシーンはあらへんかもしれません。 割と眉間にシワ寄せてる人多い印象。 実は本作品、一応ハッピーエンドで終わるんですが、続編があったりします。 よくある、「設定は同じで違うロケーションが舞台」とかではなく、今回のヒロイン、友好的宇宙人、ショボい彼氏、ややこしい親父とか全員再び出てくる、リアルに「続編」。 次作は宇宙人サイドがマジで侵略にくるパターンなんすが、インフラのっとられたり、割と現代に即した内容となってて、これも面白かった。 演出? キャラクター? なのか、なんか新鮮に見れます。
王道行くストーリー好きやけどちょっと新鮮さも欲しいよねって欲張りさん向け
ダーケストアワー 消滅
監督 クリス・ゴラック
製作 ロシア・アメリカ合作
2011年公開
90分
配給 エスピーオー
ロシア魂ここにあり素敵
ストーリー
ビジネスのチャンスをつかむためにロシアを訪れた若き企業家ショーン(エミール・ハーシュ)とベン(マックス・ミンゲラ)は、その晩突如停電に見舞われる。 彼らは空から正体不明の光が地上に降り注ぎ、触れた人間が粉々になってしまうさまを目撃。 その正体は地球侵略に襲来したエイリアンで、世界各国で侵略が始まっていることを知ったショーンたちは、姿なき敵に挑もうとするのだが…。
TOPICS
- すいません、ロシアと言いつつアメリカ合作
- おねーちゃんは可愛い
- 宇宙人の設定が斬新
- なんせ姿ありません
- キラキラひかるケサランパサランみたい
- んで、基本見えへんくて
- 通ったところの電気が反応するって謎設定
- つまりCGオンリー宇宙人
- 中途半端にクリーチャー出すよりいいかも
- んで触れたらサラサラ〜っと人間は分解されて粉々になります
- これは怖い。
- 戦いようがあらへん
- んで、可愛こちゃんとチャラ男とかと逃げ惑う主人公
- だんだん宇宙人の特性わかってきて反撃開始
- ってあたりで民間軍に遭遇
- 助けてもらいつつ弱点わかったさかい反撃や
- 随所で見られるロシア魂
- 頑固一徹
個人的感想
私はこの映画好きです。 なんせおねーちゃん可愛い。 いや、そうじゃなくて。 ロシア・アメリカ合作ってとこがどう影響したのか、はたまた監督の単なる好みなのかですが、所々欧米映画にないロシア魂感を感じます。 例えば、逃げ惑う主人公と生き連れになったおねーちゃん達で、民間軍のいかついおっさんにーちゃん(北斗の○の世界)に助けられ、軍の駐屯地に一緒に行く件があリます。 定番のパターンとしては、大体「お前ら助けてやってんから、ねーちゃんよこせや」とか、力に物いわしてひどい事になるパターン多めだが、なぜか全くそうはならず、ついでに主人公達の行動に懐疑的で反対してるのに、主人公達がいざ出発となったら、「ほな一緒に行って守ったろやんけ」とめっちゃええ奴の民間軍の人達。 挙句、仲間失いながら、アメリカ行きの潜水艦までたどり着いた時も「一緒に逃げましょう」「ここが俺たちの祖国だ」みたいな、くそカッコええ感じの隊長。 いやいや、部下絶対逃げたがってるし、とか突っ込みどころはありますが、母国愛みたいなのを随所に感じます。 その辺が妙に新鮮な作品。
宇宙人出てきて、キシャー!ぎゃー!みたいなのを見たい人には、おすすめしないかもです。
ディアトロフ・インシデント
監督 レニー・ハーリン
製作 ロシア・イギリス・アメリカ
2013年公開
100分
んなアホな感ありありでも実話絡むと臨場感上がりまくり
ストーリー
1959年、スキーで極寒のウラル山脈を越えようとした9人の登山グループがディアトロフ峠周辺で遭難する。 やがて遺体は、そのいずれもが説明のつかない不可解な状態で発見される。 しかしソ連政府の秘密主義とも相まって、事件は多くの謎を残したまま、”ディアトロフ峠事件” として人々に記憶されていく。 そんな中、現代のアメリカ人学生5人がこの事件に興味を抱き、ドキュメンタリー映画の製作に乗り出す。 さっそく関係者の取材を開始した一行は、やがて遭難現場となった禁断のエリアへと足を踏み入れていくのだが…。
TOPICS
- 実話というか、実際にあった事件を追っかけるドキュメント風映画
- イチャイチャしてたらヤられる定番感
- ゆーなれば、ブレウィッチとか見たくPOV感ありあり
- 実際の事件も結局謎
- 国は、雪崩ってことにしてるそうですが謎だらけだそうな
- 雪山に慣れてる人たちだったのに薄着でテント外で死亡
- 放射線物質大量
- 数名は車の事故にあったような激しい外傷あり
- つまるところ様々陰謀説ありだそうな
- ドキドキしますね〜
- の事件を暴くべく山に入る若者たちってのが主人公
- なんとなく街の人から警告されたり
- 亡くなったのは9人って話が、後2人いたぜ説とか
- 劇中でも陰謀説に陰謀説を上塗りしまくり
- だが、しかし、そんなモヤモヤもラスト30分まで
- とりあえず化物は出てくるわ
- ちょっとバックトゥーザフューチャーばりの展開もあり
- 無理やり伏線回収!
- みたか!ゴルァ!
- という強引すぎる終わり方がB級感かもしまくりですが個人的に素敵
個人的感想
監督さんは、クリフハンガーってこれも雪山が舞台の映画の監督だそうな。 なぜか映画館に見に行った覚えがありますが内容一ミリも覚えてません。 それなりに緊張感あったり、POVならではの臨場感もありつつ、このまま割と真面目なドキュメンタリー風で攻めるんかなと思ったら、ところがどっこいな展開。 監督のしたり顔が見えるよう。 終盤、世界のモンスター大集合! みたいな映画「CABIN」を彷彿とさせる、いや言い過ぎた、この30分のために今までがあったんじゃ!という想いだけはとても強く伝わるの作品。
三ヶ国合作ともなると、ロシア感薄れるんだろうか。
3つ通して所感
なんとなく、子供の頃からアメリカの作品や文化に接する機会が多く、映画にしてもハリウッド映画の方が馴染みが多い普通の日本人の私ですが。 同じ題材の映画でも、ロシアとかスペインとかってだけで絶妙にテイストが変わってくるように思います。 面白いかどうかは置いといて新鮮さはあるもんです。 とか思いながら、結局、監督がどこをターゲットにしているか、はたまた、国の検閲がどんだけ入ってるかとか次第な気もします。 そういう意味、中国資本入りまくりの最近のハリウッドパニック系映画は「ダサい」「おもんない」「しょーもない」の三拍子です。 別に中国に対して持ってる感情といえば、昔ラーメン屋で働いてた時の同僚やった李くん元気かな、ぐらいのものしかないわけですが、結果作品がおもんないと、資本注入もどうかと思いますな〜。
今回は宇宙人侵略系(ディアトロフ・インシデントは諸説あり)でしたが、割とアクション映画やサスペンス映画も面白かったりします。
それでは、今回はこの辺で。「до свидания(ダッシルヴァーニャ!)」※ロシア語でさよならの意