「アナログ “感”」クンゴボンゴ web Vol.1
なかなか文章をまとめるという作業は厄介なもので。
ドラマー / パーカッショニスト / ラジオパーソナリティー の定成クンゴです。
音楽、車、酒、タバコ、DIY。
とりとめなくツラツラと思うままに。
そんなコラムにしていきたいと考えています。
昨今、アナログレコードがCDの売り上げを上回ったそうで。
これは、レコード愛好家の増加によるもので一見すると喜ばしいのですが、実際はCD購買者の加速度的な減少だと見るのが妥当な気がします。
なぜ、ここまで減少していくのか。なんとなく原因を考えてみますと。
その1
CDそのものが、CD-Rの登場以降、魅力的なアイテムでは無くなった。
ー 盤自体の単価が皮膚感覚でわかってしまうぐらい、ブランクCD-Rが安いですもんね。
その2
iTunes の登場により、店舗で購入するよりネット注文が容易になった。
ー 店舗に行ってあれこれ試聴したり、お店独自のポップを眺めて衝動買い、ジャケ買い、そんな機会が減りましたね。
ー シングルといえば、A面B面の最低2曲なところ、1曲ずつ買えてしまうぅぅぅ。
その3
定額制のなんたらいうサービスも増えて、アルバムという概念が薄れた。
まだまだ理由がありそうですが、とりあえず枕はこのへんで。
記念すべき1回目。
ちょうどリリースが近いので、音楽の話から。
2020年10月21日『SuzKen & The Kungo Bongos』名義で7インチシングルを、12月にCDアルバム+配信を、ディスクユニオンから発売します。
SuzKen & The Kungo Bongos
Runaway featuring Mummy-D(RHYMESTER) / Across The Universe(7″)
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008168861/
食傷気味な話だとは思いますが、今回のコロナ騒動で音楽家のライブ活動が自粛となりました。
動きの速いミュージシャン達は、一斉に音楽制作活動に進んでいきました。
僕自身は冬の間 DIY で物置作りにのめり込んでいたんですけどね。
5月にあった(中止になってしまいましたが)企画ライブの為に打ち合わせをしている段階で、偶然始まった音源制作が面白くって。
それをディスクユニオン / アーバンディスコスのプロデューサーの 鈴木庸介 君が聞いてアナログリリースの話になって。
あれよあれよと怒涛のレコーディングが始まったのでした。
相方のスズケンとは、もう10年の付き合い。本来透き通る高音とパワフルなのに品のある歌声が特徴。
そんなスズケンが咽頭癌になり、年始に手術。リハビリを兼ねて自由に遊びながら音楽製作していたものがリリースになるなんて想像の斜め上。
シングルリリースにあたり、マボロシのサポートをしていた流れで、ライムスターの Mummy-D さんが参加することが決まったり。
スズケンとDさんに関しては、また今度ゆっくり書かせてもらえれば。
コロナ禍の中、誰にも合わずに、どうやって生音で「アナログ”感”」満載でレコーディングしたのかも今後書いていければなぁと思います。
さて、表題の「アナログ”感”」ですが、打楽器を演奏することを生業にする自分にとって、アナログ感はとっても大切。
歌の次にプリミティブな楽器。木の棒使ったり、手で直接楽器を鳴らす打楽器に取り憑かれているのですから、これはもうアナログでアナクロ。
愛車もマニュアル・トランスミッションですし。
このコラムでは「アナログ”感”」が根底に流れつつ、デジタルを駆使して(笑)気の向くまま続けられればなぁと思ってます。
今後ともよろしくお願いします!