不登校と あの夏のRCサクセション ①
皆さん、こんにちは。
前回は、私をマジカル ミステリーな音楽の旅へいざなうきっかけとなった、細野晴臣さんのお話を書かせていただきました。そして今回は、その頃と同時期、ちょうどドラムを叩きはじめた頃のことをつづっていきたいと思います。
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不登校時代の命綱だったロック
さて、私がYMOから細野さんの音楽に出会ったのは、高校1、2年、16~17才の頃でした。
そして何と!その頃私は、不登校の子どもだったのです!!
昼は布団で寝て過ごし、夜になると起き出して、やはり布団の中で、ひたすらラジオや音楽を聴いている毎日、、。
なぜ不登校になったのかと訊かれれば、原因は一つではないと思うので、なかなか答えにくいのですが、やはり大学進学、受験を中心にした管理教育に、体も心もボロボロになり、拒否反応を示したのだと思います。
朝から寝るまで管理されることの息苦しさ、あり余るエネルギーの持って行き場のなさ、親が転勤族だったので、転校したばかりで誰にも相談できなかった ということもあったかも知れません。
とてもとてもツラいヘビーな時期で、これまでの人生で考えても、一番ツラい苦しい時代でした。
いつ、命がプツン・・と切れてもおかしくないような状態の中、とにかく、音楽、ロックという一本の命綱に必死にしがみついている状況でした。
本当にロックだけが、生きる支えだったのです、、。
ロック好きな仲間との出会い、きっかけになった文化祭でのバンド
そんな不登校な高校生活の中、ロック好きな仲間と出会います。
高校三年の最後の文化祭で、バンドをやろう!! というのがきっかけだったと思います。
その頃の音楽好き、バンドをやっている友人達の嗜好は、だいたい3パターンくらいでした。
スタッフ、カシオペアなどフュージョン ブームだったので、そちらの音楽をやっていたグループ。
キング・クリムゾン、イエスやレッド・ツェッペリンなど、ロックでもテクニカルなものをやっていたグループ。
そして、
パンク、ニューウェーブ、R&Rをやっていたグループです。
各グループお互いに、友人としては仲良しだったのですが、音楽、バンドとしては、かなりライバル心を燃やしていました。
もちろん私は、パンク、ニューウェーブ、R&R グループに入っていて、高校生としては、なかなかマニアックな曲を聴いていました。
例えば、頭脳警察のPANTAさんが新しく作ったバンド、PANTA & HAL の「ルイーズ」「屋根の上の猫」が定番曲だったのを覚えています。
RCサクセション『RHAPSODY』
そのグループの仲間たちと作ったバンドで
高校三年の文化祭に出演、最後にやった曲が
RCサクセション「雨上がりの夜空に」でした!!!
ちなみに、他の演奏曲はというと
セックス・ピストルズ、トーキング・ヘッズ、アナーキー などのカバー、、
時代ならでは、という感じですが、中でも
ロックキッズの間で大はやりしていたのが、発売されたばかりの
RCサクセション ライブアルバム
『RHAPSODY』(ラプソディー)でした!!
これまで私は、このアルバムを何万回聴いたことでしょうか、、。
とにかく、言葉では到底 語り尽くせない思いが込められています。
そして、私の人生初めてのライブのラスト曲も、ライブ バージョンの
「雨上がりの夜空に」。
現在では、この久保講堂で行われた『RHAPSODY』のライブ映像をYouTubeで観ることができます。
バンドを始め、自分の居場所が見つかる
布団の中で、ただただロックを聴くしかできなかった不登校の子どもが
パンクに出会い、
その最も重要なアティテュード
『Do It Yourself』を感じ取って、
布団を跳ねのけてドラムを叩き、バンドを始めた、、。
そこで、自分の居場所が見つかり、社会との接点が見つかり、自分の人生も見つけ、自分自身として生きる道を歩き始めることができた、、。
う~ん、ロックって素晴らしいな~!!!
<つづく>