Typo Grafix
2011年に私が所属する『関西ジャズステッパーズ』が結成されたのですが、最初はチームとかクルーとかではなく、練習会・研究会的な集まりでした。
ところが3回目の集まりでショウの依頼が入ったのです!(メンバー其々が面白い立ち位置で活動していたので、このメンツが揃ったらどんな風になるのか? そんな風に思われていた様でした)
そこでチーム名を考えねばと思っていたのですが、フライヤー作成の期日等もあり、取り敢えずとの形でこの名前を載せて貰いました。
(その時のフライヤーがコイツです)
>>DJ TATSUROの投稿
イベントでのショウは我々が登場した時、当事者が引くぐらい爆発的な歓声が上がり大成功だった事は良く覚えています。
改めて、このフライヤーでの漢字・カタカナのタイポグラフィックが、取り敢えずのチーム名に “session性” “jazzyさ” “live感(生音感)” 等を吹き込んでくれたと思っています。
このフライヤーを観て頂くと全体の構成の中にもタイポが効いているのを感じますね。
我々世代はタイポグラフィックにはやや敏感なのですよ。
其れはある人物の活躍を見てきたからです。
其処で自身の回顧録を挟みんこんだ処で、今回は特に私が影響を受けたアーティストについて記したいと思います。
タイポグラフィ
その前に改めて簡単にタイポグラフィとは?
- 文字を読みやすく、美しく並べること
- 文字をデザインとして扱うこと
この2つを指す言葉の意味とされています。
Ian ‘Swifty’ Swift
Ian ‘Swifty’ Swift
1965年生まれ。雑誌「The Face」や「Arena Magazine」のデザイナーをかわきりに、1989年にはジャズの専門誌 Straight No Chaser のデザインとアートディレクターに就任。
1990年、Swifty Typografixを設立し、タイポグラフィーを主軸に、たくさんのミュージシャンのカバーデザインをし、数々の賞を獲得した。
『Funky Typo-Grafix』
特にコレが堪らなく素晴らしくて私の大事なソースでもあります。
Swiftyと言えばではGilles Petersonが運営していたレーベル「Talkin’ Loud」や、James Lavelleのレーベル「Mo’ Wax」のアート・ワークも彼の仕事で、「Kyoto Jazz Massive」や沖野好洋氏のレコード店、「Especial Records」のロゴのデザインを手掛けていますし「incognito」のロゴも彼によるモノです。
その仕上がりは「Talkin’ Loud」「Mo’ Wax」その両レーベルのイメージを作り上げ、そして「Kyoto Jazz Massive」や「incognito」の世界観を駆り立たす力となったのではないでしょうか?
是非皆様も『Funky Typo-Grafix』を手に取ってみて欲しいところですが、中々に入手が困難ですので機会が有ればこんな類のモノを閲覧できる場を設けても面白いかもしれませんね。
Typo Grafixは言葉や言葉の意味だけでは無く、見る者の感性に語りかけてくれる素晴らしいアートだと思わせる力がありますよ。
参考文献:『Funky Typo-Grafix』
by Ian ‘Swifty’ Swift and Paul Bradshaw
https://www.swifty.co.uk