今、神戸でホットな2か所のギャラリーをご紹介「神戸歩歩琳堂画廊」「Bricolage」

今回は、今神戸でホットな2か所のギャラリーをご紹介。
神戸を拠点とする作家の後押しを様々な形で力強くサポートする、そんな場所だと思っている。

神戸歩歩琳堂画廊

1つ目にご紹介したいのは、以前もご紹介させて頂いた『神戸歩歩琳堂画廊』
神戸から世界に飛び出る実力ある作家を見つけ出し、アートフェアなどでその作家の素晴らしい世界観を伝えるサポートをしている。

只今、グランフロント大阪で開催中の「STUDY : 大阪関西国際芸術祭 / アートフェア 2022」に出展中。
これは、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）を契機に、ソーシャルインパクト（文化芸術経済活性化や社会課題の顕在化、SDGs など）をテーマとした、世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭」の開催を目指すにあたり、それらの実現可能性をスタディするための芸術祭。
トップギャラリーからアール・ブリュット団体、企業から出展し、観ることから買うことまで出来る。

今回、神戸歩歩琳堂画廊からは3人の実力ある作家が出展。
その3人のご紹介をさせて頂きたい。

吉村宗浩（MUNEHIRO YOSHIMURA）

武蔵野美術大学卒業後作家活動を続け、50歳頃自身のスタイルを確立。ザ・チョイスにて複数に渡り優秀賞を受賞。本の装丁、劇場ポスター等にも使用される。「ポップで可愛い暗くて怖い」時代や場所を超越する、世界観が何とも言えない表情を表現し、独特な世界に見る人を引き込む。人の内面的なものや性格、癖などをこれも独特なタッチと色使いで表現している様に感じさせる。

吉村さんは今年、兵庫県立美術館での展示を予定している。公式な発表はまだであるが、垂水のご自宅内のアトリエを再現されるよう。
また公開制作も予定されており、吉村さんのアトリエをそのまま美術館で再現なので、普段通り先生はキャンバスに向かうという感じらしい。こちらも見逃せない。
これから更に活躍されることが間違いない作家である。

サウナ（2021）

石を投げる男（2015-2022）

冬の海（2022）

北方の旅行者（2016-2022）

濱野祐里（Yuri Hamano）

濱野さんは京都市在住。12年のキャリアを持ち、「私とは何なのか？」主に心象風景をテーマに制作をしている。遠い記憶なのかはたまた夢なのかわからないくらい曖昧だけど内面から溢れ出るイメージをただがむしゃらに描いている。また素材の探究心も強く、竹和紙の裏面から彩色したり布にアクリルを乗せたりと素材の使い方も必見。
聡明な色の重なりから、その空間を視覚的に表現し、観る人を優しく、穏やかに包み込むように感じる。

夜に咲く花（2021）

西村昂祐（Kousuke Nishimura）

西村さんはデカルコマニーといういわゆる、転写技法を用いた作品で大注目の若手作家。広く認知されている物を記号としてモチーフに取り入れ、絵具による転写の技法を用いて制作している。 複製によって変化していく物を絵具の物質感で表現する。

以前私が拝見したのは、サザエさんやドラえもんなど誰もが見たことがあるモチーフなどで、こんな技法で！？と観る側に驚きを与えてくれる作品スタイルである。
彼の作品は今100%完売で、注文も止めているくらいだそう。
今年大阪教育大学を卒業し、今年は制作に専念するそう。期待の新人作家である。

print picture（2021）

chimera（2022）

・・・

神戸歩歩琳堂画廊から出展される、この3人の展示を一挙に観れる展示会「Study : 大阪関西国際アートフェア」。
その他のトップギャラリー達がプッシュするアーティストも同時に観れるアートフェアを見逃すわけにはいかない。

Study : 大阪関西国際アートフェア 2022
2022.2.5 (土) – 2.6 (日)

■ 会期（一般公開）
2月5日（土）13:00―19:00
2月6日（日）13:00―18:00

■ 会場
グランフロント大阪北館1階ナレッジプラザ（大阪府大阪市北区大深町3-1）
https://www.osaka-kansai.art/knowledgeplaza

■ チケット
2,500円（芸術祭有料会場共通）
※小学生以下は、大人同伴の場合に限り入場無料

ご購入はこちら >> https://www.osaka-kansai.art/ticket

出展ギャラリー： ACM Gallery（東京）/ ANOMALY（東京）/ Art of The Rough Diamonds（東京）/ アートコートギャラリー（大阪）/ ARTLOGUE（大阪）/ CAVE – AYUMI GALLERY（東京）/ 神戸元町 歩歩琳堂画廊（兵庫）/ gallery deux poissons（東京）/ Gallery OUT of PLACE（奈良）/ GALLERY TOMO（京都）/ gallery UG（東京）/ ギャラリーヤマキファインアート（兵庫）/ MARUEIDO JAPAN（東京）/ Nii Fine Arts（大阪）/ RICOH ART GALLERY（東京）/ タグチファインアート（東京）/ The Third Gallery Aya（大阪）/ 小山登美夫ギャラリー（東京）/ YOD Gallery（大阪）/ +1art（大阪）

Study : 大阪関西国際芸術祭｜公式サイト
https://www.osaka-kansai.art

神戸歩歩琳堂画廊

Bricolage（ブリコラージュ）

もう1つご紹介したいのが、去年新しく神戸北野に出来たギャラリー『Bricolage（ブリコラージュ）』

神戸市北野町のデザイン会社、PIPELINE株式会社が 運営するアートギャラリー 。
次世代アーティストの起点 Bricolage-ブリコラージュ- とは 美の直感で集められた現代アートの空間。

アートの在る暮らしが誰にでも日常になることを願ってギャラリーBricolageをオープン。
作家がプロとして第一歩を踏み出す場所として、オープンしてから引っ切り無しに若手作家が続々と展示を開催している。
プライマリーギャラリーとして、ファーストアートと出会う場所、誰もが気軽に美術にふれる喜びを感じられる、そういう拠点を目的に展示を行っているのだそう。
アートを介して人を繋ぐ役割を果たす事を目的に、神戸北野美術館館長の竹中愛美子さんがコーディネートしている。

展示会をギャラリーで開催することをハードルが高いと感じている若手作家に寄り添い、活躍を応援するギャラリーは、私達作家にとって非常に心強い場所となり、これからの若手作家達が集い切磋琢磨する場所になることは間違いない。

近々Bricolageでは、神戸北野で同時開催される「猫の日アートWEEK 〜猫を愛する芸術家の仲間達〜」の展示会場に。

神戸北野 猫の日アートWEEK 〜猫を愛する芸術家の仲間達〜
2022.2.19 (土) – 2.27 (日)

【展示企画内容】
２が連なる２月２２日は「猫の日」。今年は２０２２年なので、さらに２が連なる特別な年です。神戸北野の異人館周りでは、以前より猫をモチーフとしたアーティストの繋がりが多く、猫の作品をテーマとした企画展を開催。神戸北野で暮らしている地域猫と保護ボランティア活動について知ってもらい、収益の一部を北野・地域猫の保護活動に寄付します。
（イベント詳細　https://www.bricolage.space/exhibition/1649/）

■ 会期
2022年2月19日（土）〜2月27日（日）

■ 会場
風見鶏の館、ラインの館、萌黄の館、アートギャラリー「Bricolage」

■ 観覧無料（作品販売有り）

■ 参加アーティスト
たなかしん、H@L、高田雄平、山田貴裕、Yonlan、はやし☆けい、とみさわかよの、泉麗香、Hyoji、かにゃんクリエイト、林こう、chockmi、Yutan、廣中薫、中尾美智也、優花、大橋マミ子、松本真之、徳平薫、KAORINGO、えど★ざわ、蟷螂の斧オオカツ、不動貴雄、みしまあきひろ、木下晃希、藤森太樹、プーヤ・健・クリストファー、Cimi Cat Painter、hitoshina、Mayumi、チヒロ、山本恭子、yumi yamamoto、にしさこかな、井ロエリー、徳島洋子、 mame、桃尻ビロード、前川裕子、Yukari Blair、友森千絵、だいもん紀子（計42名）

主催：KITANO ACTIVE COMMUNITY / 株式会社神戸北野美術館　株式会社 日比谷花壇
後援：（一財）神戸観光局 / 神戸ミュージアムリンク

Bricolage（ブリコラージュ）