映画レビュー ~ゾンビ映画色々あるけどコメディタッチに見れるやつ特集~
ゾンビ流行ってますね。 昔は周りの数人しか見ていない代物だった気がしますが、「ドーン・オブ・ザ・デッド」「28日後」あたりから火がついて「バイオハザード」(あれゾンビなんかな)あたりでゾンビの定義不明瞭なまま一括りで話題になり、長編ドラマ「ウォーキングデッド」で加熱し切った印象があります(所感)つーあたりで、そんな中、訳わからん設定のゾンビ映画多数出てますが、コメディタッチに見れる角度の違うゾンビ映画3選。割とベタ目なんで、知ってる人多数な気がしなくもないですが、そういうのはさておき。 夏のお供に、オリンピックの裏番組的にどんぞ。
スイング・オブ・ザ・デッド
監督 ジェレミー・ガードナー
製作 アメリカ
2012年公開
100分
青春ロードムービー × ゾンビというには女子率低いけど、現実こんなもんかもとも思う内容
ストーリー
友情と青春を軸に描かれる異色のゾンビホラー。 ゾンビが蔓延する荒廃した世界を舞台に2人の男がおりなすロードムービー。 ゾンビが蔓る終末世界で生きるベンとミッキー。 2人はこの荒廃した世界の中で、車で移動しながらキャンプ生活を続けていた。 釣りやキャッチボールをしながら、家を見つけては侵入し物資を確保、ゾンビが出ればやっつける・・・。 あるとき偶然拾ったトランシーバーで遊んでいると無線をキャッチし、その会話からどこかで他に生きている人がいることが分かる。 特にミッキーはアーニーという女性の声が忘れることができず・・・
TOPICS
- 主人公二人
- 元は野球のバッテリー
- ゾンビで荒廃済の世界が舞台
- ゾンビなんて慣れっこなもんです
- ゾンビ殺戮もお手のモノのベン
- うじうじイヤホンで音楽聞いて昔を恋しがるミッキー
- 見てる側はどっちも感情移入できたり
- 開き直らんとしゃあないよな(ベン)
- そんなあっさりいくかい!(ミッキー)
- んで仲悪いんか良いんかわからん二人
- 大体喧嘩。
- でもゾンビ倒すんはベン
- 何気にBGMええよね
- ちょっと期待させるラブ感ありな出会いが二人のバランス崩して
- ラスト15分ぐらいは永遠に長くて素敵
個人的感想
途中で流れる Rock Plaza Central の曲が妙にマッチしてて素敵。 自分はどっちかってと開き直ってじゃんじゃんゾンビを倒すベンみたいになりそだが、とか言ってて、現実目の当たりにしたらビビってミッキーみたいにならなくもない気がする。 とか、ぼんやり考えながら、基本的には映画もロードムービーと称されるだけあって、大きな波のないまま進むがラストにちゃんとしたエンディングが待っている。
喧嘩してる、できているうちが花ですよね、マジで。
インド・オブ・ザ・デッド
監督 ラージ・ニディモールー & クリシュナDK
製作 インド
2015年公開
107分
インドズッコケ三人組の、セックス・女・ゾンビ・ドラッグ! なコメディです。
ストーリー
失職したハルディク、失恋したラヴ、そして彼らに巻き込まれた憐れなバニーは、ムンバイから「ヒッピーの聖地」として知られるビーチリゾート、ゴアを訪れる。 3人は離島を会場としたロシア人マフィア主催のレイヴパーティーに忍び込むが、そこでお披露目された新型ドラッグは、食べた者がゾンビ化する、とんでもない代物だった! 3人はお金がなくてドラッグを買えず、ゾンビ化をまぬがれるが、周囲はゾンビだらけ。 しかもゾンビに噛まれたらゾンビになる! パーティーに誘ってくれた、ラヴの新たな意中の女性ルナの安否も気遣われる。 3人は、ホラー映画で得た知識とTVゲームで鍛えた射撃能力を駆使してゾンビたちに立ち向かおうとするが・・・?
TOPICS
- ちなみにジャケのセンターは脇役
- インドのイメージ変わります
- いや、そうでもないか
- とりあえずアホな二人と巻き込まれた真面目くんの3人のコメディ
- なんかガタイええのにみんなショボいところが好感
- 頑張ったら勝てそうやのに
- とりあえずテンポ感がとても良い
- とりあえずおねーちゃん可愛い
- 仲間になったマフィア最強
- 三人ショボすぎ
- ゾンビとのバトルシーンは基本コント
- 特にインド映画だからと言って踊ったり歌ったりはしません
- 最後はおなじみB級映画感
個人的感想
とりあえず出てくるおねーちゃんが可愛い、そしてガタイはいいのに主人公3人がショボすぎる。 しょぼすぎて最高。 ゾンビと相対した時の三人パニクり具合は、それはそれでリアルな気もして、楽しく見れます。 セックスのことしか考えてなくて、仕事はええ加減、なんかあっても責任逃れな彼らは基本だらしない生き物ですが、なんだろう、欧米映画のそれと違って、イラッとしない。 顔はイケメンの類のはずやのに。 酒飲んで友人恋人とニヤニヤしてたら終わる感じの名作。
善悪や罪悪感とか法規制とか一切抜きにしてゲラゲラゾンビ映画を見たい人向け
ショーン・オブ・ザ・デッド
監督 エドガー・ライト
製作 イギリス・フランス
2004年公開
99分
アラサーのどうしようもないおっさんが、どうしようもない感じでゾンビと相対するコメディ
ストーリー
ロンドンの家電量販店で働く冴えない青年ショーンは、親友のエドとつるんで自堕落な毎日を送っていた。 ついにガールフレンドのリズに愛想を尽かされたショーンはようやく更正を決意するが、その矢先、街に大量のゾンビが発生。 愛するリズを助けるため、エドと共に行動を開始するショーンだったが…。
TOPICS
- アラサー
- 家電量販店店員
- 大してやる気はなし
- 後輩からも舐められまくり
- ルームシェアする友人はハッパ売りのゲーマー
- 彼女とは馴染みのパブしか行かへん
- で振られる
- ゾンビとの対決も遠くから石投げる系
- つまり主人公がショボい
- イケメンが死ぬ
- よし
- 親助けに行ったり
- 友人助けに行ったり
- なんとか脱走しようとしたり
- あーだこーだありますが
- え、何その終わり方
個人的感想
有名作なんでピックアップすべきか悩みましたが。 ストーリーも基本受動的に進むし、悲しいシーンもそうでもないコメディタッチ。 ゾンビ映画の類は大体「全然解決してへんけど、とりあえず逃げ切った、まだまだ続くぜ!」的な終わり方か「なんかわからんけどウイルス収束、色々あったけど、生き残った君大好き、ブチュ」みたいなんに分かれがちだが、そのどっちでもない終わり方がまた素敵。 私はそこまで詳しくないがロメロ監督の「ゾンビ」に対するオマージュも多数あるそうな。 気になった方は色々考察系書いてる人いるので要チェック。
くそ暑い日々の終わりにエアコンかけて酒飲みながらボーッと見るぐらいがちょうどええよね
3つ通して所感
気がつけばなんとなくコメディタッチな3作品。 共通してるのは主人公がショボい。 この手の映画って、なんでもない主人公が一念発起して、めっちゃ強かったり、すんごい判断したりで、みんなを導いていく、、的なんになりがちですが、そういうなんを見て「んなうまいこといくかい!」と思っている人にはおすすめな気します。
ゾンビみたいな非日常に出くわした時は、大体ギャーギャーゆうてるか、落ち着いたらできることもできなくなる、その程度な気もします。 ゆーなれば、突然交通事故に遭ったり、いきなり旅先で財布とスマホ落とした、みたいな不測な事態に陥った時みたいな。 そういう意味、なんとなくこのショボい主人公たちは親近感もてるでした〜。
皆さん軽いノリで映画みたい時はぜひ。